※凄まじいビッチ主
※でもハンジさんもひどい






突然だが、私は三度の飯よりセックスが好きだ。

ビッチ?売女?何とでもいってくれ。

とにかく、私は誰でもいい、セックスするのが好きだった。

初体験がまだ12歳、顔も忘れた近所のお兄さんだった。

それでセックスにはまった私は、セックス好きの馬鹿な淫乱の癖に、セックスできなくなってたまるかと避妊だけは必ず徹底して、とにかく手当たり次第にヤりまくった。

私は別段美人でも何でもなかったが、やっぱり100人切りのレベルで男を食い荒らした私は男性から見ればすさまじく抱きたい女になったようで、ヤればヤるほど、男が絶えない好循環に陥っていた。

私は、両親をすでになくしていた。

しばらく親戚の家でお世話になっていたが、ある日自分で働いて生きる、とまだ年若いまま家を飛び出し、私は職を見つけた。

もちろん、娼婦だ。

大好きなセックスをして、お金がもらえるなんて最高じゃないか。

そんなふうにして娼婦になった私は、みるみる売り上げを伸ばし、いつか高級娼婦として、ほぼお偉いさん方専用の娼館で働くようになっていた。

ここにいるのは、絶世の美女か、私みたいなセックス中毒女。

もちろん一番売り上げがあるのはセックス中毒の美女だった。

私は美人ではないので、まあ彼女には勝てなかったが、お金には興味ないし、ひっきりなしにお仕事もあったから、大満足。

たまに、貴族か商会か何かの人で、家を与えるから、私に買われないか、なんて言 くようになっていた 人もいたが、私はそれも断った。

家の代わりに、私の相手をしてくれる男100人宛がってくれるならいいけど、と。

そんな私だが、今日初めて兵団所属のお兄さんから指名された。

「やあ、調子はどうかな?」

何でも今から1日、完全私を貸し切りたいんだとか。

お金はたんまりもらえるらしいが、私としては、正直面倒。

だって、一人の男がこの時間ずっと私の相手をしていられるとは思えない。

けれど、これも仕事。仕方ない。

普段好きなだけヤらせてもらってるんだから、たまには我慢も必要だ。

「絶好調ですよお、お兄さんみたいなカッコいい兵士さんに買ってもらえて!」

「そうかい、そりゃよかった!
だけど残念、一つだけ君は大きな間違いをしている」

「えー?何ですか?」

「お兄さんじゃなく、お姉さんだ」

…レズビアンかよ。







ビッチが女に落とされた







レズビアンのお客さんも、たまにはいた。

ただ、そういう女の人たちは大抵、私のような男好きより、美人な女の子たちを指名していた。

それでも、たまには淫乱好きみたいなのもいて、長年娼婦なんてやっていれば、レズビアンのお客さんにあたることもあった。

女同士は気持ちいい、なんて言うけど、そんなこと全然ない。

愛があればまた別かもしれないけど、タチの方はバカみたいに抱き荒らしてくるだけなのにあるのは指だし、ネコなんてそれこそこっちに得なんてなにもない。

相手が男なら受け身でもいい、私も気持ちよくなれるから。

さて、このお兄さん、もといお姉さんはどっちかな。

兵団の人らしいし、見た目も中性的だし、せめてバリタチならいいな。

「なまえちゃんだっけ?」

「はい、ご指名ありがとうございまーす」

こういう間延びしたしゃべり方って、女の人にもウケるのかな。

…いや、実は男性にもウケているのかどうかも、わからないけど。

「…ふーん」

「え、えっと…」

お姉さんが私の頭のてっぺんから爪先まで、じろじろと見る。

「うん…ねえ、なまえ。私に買われる気はない?」

「ええ…?」

いきなり何だ。

「って言っても、買われてくれないのは重々承知してるんだけどね。
なまえ、口を開けてごらん」

「ん…はぁい」

わからないが、言うことは聞こう。

彼女は破格なまでの大金を支払ってくれているのだ。

金に興味はないが、結局私が稼げるから、私はここにおいてもらって、衣食住を保証されて、セックスだけしていればいいなんて生活ができているのだから。

「はい」

「んん…?」

舌の上に乗せられた錠剤、やばい薬じゃないんだろうな。

「大丈夫」

「ふぇ…?」

「ただの気持ちよくなっちゃうお薬だから」

媚薬か。兵士もこんなの、持ってるんだな。

馬鹿な私はろくに考えもせずに、その薬をごくりと飲み込む。

「お姉さんのえっちー!
こんなの飲ませて、私をどうしちゃうつもりなんですか?」

「ふふ」

どうにも、何を考えているのかわからない人だ。

仕事、仕事、そう自分に言い聞かせてから、私はお姉さんの腕に絡み付く。

「ね、お姉さんはどっち?
私のこと攻めたい?それとも、攻めてほしい?」

「せっかくお薬まで飲ませたんだから、抱きたいかなあ」

「やったあ!じゃあ、早くシャワー浴びよ?」

「はいはい」

よし、タチの人だ。

これならせめて、楽しめる。

私が万が一にも、女の子を好きになることでもあれば、そのときは自分がタチでもいいかもしれない。

だって好きなんだから。

でも、好きでもないただの客をイカせて何が楽しいんだ。

なら、細い指か玩具かしかなくたって、自分がイカされている方が楽しいに決まっている。

「お姉さん、こういうお店初めて?」

「うん、普段忙しいから」

「そうなんだあ!兵士さんなんでしょ?
すごいかっこいい!憧れちゃう!」

「そりゃどうも」

「お姉さんつれなーい!」

「考え事してた」

「えー、私が一緒にいるのにひどーい」

「このあと君をどう抱いてやろうかってね」

「きゃー!かっこいいー!
じゃあ、早くシャワー浴びてベッド行こ?
私も早く、お姉さんに抱かれたいなあ…?」

「うん」

馬鹿な会話してるなあ、とは自分でも思う。

でも、大体いつもこんな感じだ。

いいのか悪いのかはわからない、けど、今私は仕事が絶えないから、これでいいんだろう、きっと。

シャワー中、私たちはずっとあんな調子だった。

機嫌を取ろうと、お姉さんを褒めて、身体を洗うときもこれでもかって密着して、大体、これだけくっつけば手を出してきたり、最悪ここで一発ヤっちゃうくらいな人もいるものだが、お姉さんは何もしてこない。

一方私の方は薬が利いてきたのか、段々その気になってきて(元からだが)、それがどんどんもどかしくなっていった。

「お姉さあん」

シャワーから出て、タオルで身体を洗うのもそこそこに、お姉さんを引っ張るようにベッドに倒れ込む。

「我慢できなくなっちゃった?」

「うん、もうだめ。お姉さん、早く触って…?」

「ふぅん…っ」

お姉さんが口付けてくる。

舌が入ってきて、絡み付いてくる。

私も応えようとするけれど、…どうしよう。

これでもかってくらい、気持ちいい。

「ん、ふ…っ!」

息が漏れる。

あれ?この人女慣れしてる?

「ん、ぁ…っ」

「どう?気持ちいい?」

舌が引き抜かれて、糸が引く。

お姉さんが目の前で舌舐めずり、エロい。

「うん…お姉さん、こういうの慣れてる…?」

「どうだろうね」

「ね、もう一回して…っ?」

「ん、いいよ」

お姉さんの首に腕を回す。

お姉さんの唇が重なって、舌が入ってきて、翻弄される。

バスローブを羽織ったお姉さんに対して、何も纏わないまま横になった私の身体を彼女がまさぐる。

そのまま身体中撫でられ、舐められ、何度もイカされた。



「あれ?もう帰らなきゃ」

「やぁだ…お姉さん、行かないでぇ…」

「そう言われてもなあ」

前言撤回、女の人、いい。

いや、このお姉さんがすごいのかもしれないけど、やばい。

朝、時間切れぎりぎりまで、私は彼女に抱かれ続けていた。

それでもまだヤりたい私が言うのも難だが、普通男の人なら、私を独占しようと1日買っても、その間中、ずっと私を抱いているなんて無理だ。

これは、女の人だからできたことだと思う。

だって、彼女は別に腰を振る必要もなければ、自分は一回だってイッてない。

いや、それにしても凄まじい体力だが。

それに…とにかく、気持ちよかった。

何って、どこがイイか、全ま見透かされているみたいに、これでもかってほど、イかされた。

「お姉さん…」

「そんなに、行かないでほしい」

「うん、だめ…。もうお姉さんじゃなきゃ嫌…」

「困ったな」

ベッドで息を荒くしたまま、彼女の手を離さない私を、困ったように撫でる。

「じゃあさ、もう一度、最初にした質問を、繰り返そうか」

「ええ…?」

「なまえ。私に買われる気はない?」

買われる。彼女の傍にずっといるってこと。

「その代わり、もう他の男とは寝れないけどね?
もちろん、女とも」

「……っ」

迷う。

だって、もう好き勝手セックスできなくなる。

彼女の言うことを聞かなきゃになる。

でも、彼女はまだ好き勝手できる、恋人になるわけじゃない、自分を性的な商品として、一生を売るってことなんだから。

「なまえ、お口あーんして」

「んあ…」

口を開ける、また口に乗せられる錠剤。

抱かれている最中も、随時飲まされ続けていたあれ。

頭がぼーっとする。もっとほしい。

「衣食住は保証してあげるよ。
あとは、私にただ抱かれてれば、それでいい」

「ん…っ」

「ストレス溜まるんだ、兵士も。
だから、君で発散させてよ、だって好きだろ?
気持ちいーの。いいじゃないか、ギブアンドテイクだ」

「お姉、さん」

「何?」

「…買って」





「で、買ったのか」

「うん、稼ぐわりには店の男に手出したり、外で男捕まえたり、相当問題児だったみたいでさ!
破格の大安売り!」

「そうじゃなくてだな…」

「大丈夫、ちゃんと面倒見るって!飽きるまでは」

「そういうことでもない…」

「もう、何だいエルヴィン!?
言いたいことはっきり言わない男はモテないよ?」

「その必要はないからな…。
ハンジ、つまり私は、そんな兵団の風紀を乱しかねない女性を連れ込んだことを問題視しているんだ。
即刻、彼女を追い出せ」

「嫌だよ!せっかく大金叩いたのに!
薬の実験もできるしさ!」

「先ほどは、破格の大安売りと言っていたが?」

「それでも大金は大金さ。
じゃあ、私の部屋に置いておくのはやめるよ。
その代わり、使ってない地下牢とか貸してくれない?」

「その辺りは、私の権限だけではどうにもな…」

「じゃあどうしたらいいんだよ!?」

「追い出せ」

「だから、それは嫌だって!
ちゃんと部屋に鍵かけて閉じ込めておくからさ!
な、いいだろ?」

「…はあ」

「いいだろ!?」

「…ああ、構わない」

「よっしゃあ!!」

「その代わり、絶対に誰にも知られるな。
調査兵団の幹部が、そんな女性を連れ込んでいるなど…」

「わかってるよ!それじゃあ!」

「、待て、ハンジ!!」




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