リクエスト19.「ネコなハンジさん」
※ネコ…恋愛(セックス)において受け身である人(⇔タチ)
お互いレズビアン、出会って、好き合って、付き合って、キスして、ベッドイン。
まあ、ここまでの流れは普通。
ちなみに、私はリバなのだが、タチかネコかと言われれば、ネコが多かったと思う。
たぶん、見た目も女性的だし、好きになるのも、ハンジさんのような、中性的な人が多かった。
だから、別に決めつけたりはしていなかったけれど、今回も当然のように自分がネコで、ハンジさんがタチだと思っていた。
実際、ハンジさんは私をいつもエスコートし、優しくキスをして、大事に抱いてくれた。
だけど、夜、…なんとなく感じていた違和感。
この人は、中性的で美しくて、見た目だけで判断すれば、確実にタチだと思うし、たぶん、本人もそう思ってるんだと思う。
…けど、この人、ネコの素質があると思う。
理由は特にないけれど、まあ長年で培った女の勘、みたいなもの。
私は別に、バリネコではないし、と今日は、ちょっと私から仕掛けてみたのだ。
ハンジさんを押し倒して、キス。
抵抗はあったが、意外とすんなり受け入れられたので、少し調子に乗って、服なんか脱がせちゃったりして、愛撫なんかしちゃったりして、今。
「ちょ、っと…」
「えへ」
「えへ、じゃない!っん」
ちゅっ、と胸にキスしてみた。
そのたびに顔を真っ赤にして、目をぎゅっとつむり快感に耐える彼女がかわいくて仕方がない。
「ハンジさん、気持ちいい?」
「ん…あはは、うん、気持ちいい、かな」
そのあはは、という笑い声も、掠れて色っぽい。
「何、君ってそっち側だったの…っ?
知らなかった、な」
「ん…どっちもできるよ。
ハンジさんになら、抱かれるのも…好き」
「はは…、淫乱」
「すごい色っぽい顔して感じてるハンジさんに言われたくない」
「あは…、君の言う通りだ」
もう一度、胸にキス。
んあっ、と何とも色っぽい声が聞こえてから、私は彼女の身体をまさぐってみた。
なんとも言えないくぐもった声が熱い息と一緒に漏れてきて、私まで恥ずかしくなった。
するりと太ももに手を這わせる。
「はぅっ」
「ね…ハンジさん、もういい?」
「ん…い、よ」
にこ、と笑って彼女が頷いた。
こう…美女を目の前に、がっつく男の人の気持ちって、こうなんだと思う。
あんまりに彼女が色っぽすぎて、…たまらなかった。
「ハンジさん…っ」
「あ、んん」
ハンジさんのナカに指を入れながら、キスする。
いつもは、キスもリードされてばかりだけれど、今回ばかりは意地でも私がリードしようとする。
ナカだって自分がどこをいじられたら気持ちいいかはよくわかってるから、同じ辺りを探す。
唇が離れたころ、ここかな?と思ったところをぐいっと押してみたところ、彼女の甲高い声を上げた。
「ふあっ、うん、そこ!すっげえ気持ちいい…っ!」
あ、と自分の頬が紅潮するのがわかった。
…うん、これやばいわかった。
ハンジさんが毎晩がっついて止められないのって、こういうことなのか。
「ハンジさん…」
「ん…?な、に」
「いっぱい気持ちよくさせてあげますね…!」
「え…?んっ!」
次の日、殴られた。