並行世界

※この作品は以前からお世話になってる咲夜≠フところのオリジナルヒロインさんと前ページにあったうちのオリジナルヒロイン(?)との混ぜ込みです。























夜遅くついた街でやっとの思いで宿屋をみつけ1部屋しか取れなかったもののこの際屋根があって壁があったらどうでもよかった。
二人部屋なので二段ベットがひとつしかなく主人の好意であと3人は下に布団を借りてしいて眠りにつくことにした。
ベッドを取り合い取っ組み合いが起こることもなく相当に疲れていたのか布団へと伏せっていった。

目を覚ましたときはもう朝を過ぎお昼前でちょうど中途半端な時間だった。ひとつ伸びをして周りを見渡せば八戒と三蔵はもう起きており、三蔵はタバコの煙をくゆらせながら眼鏡をかけ新聞を読んでいた。八戒は今後進むであろう道の確認をするために地図を広げていた。
何も変わることなくいつもどおりである。
新聞をよ終わった三蔵はその新聞をおりたたむと腰掛けていたベットに置き、

「いい加減起きろ」

と未だ眠りこける悟空、悟浄に声をかける。(正しくは蹴りをかましている)
ちなみに、二段ベットの上には葵、下に三蔵、窓際から八戒、真ん中に悟浄、入口側に悟空といった状態で寝ていた。悟浄が真ん中になったのは八戒に悟空の寝相の悪さからくる足蹴りを避けるためである。

「ん〜…朝飯〜」

蹴られたことよりもやはりご飯の方が何より大事なのだろう。これもまた、いつもと変わらない。悟浄はといえば布団を自分でかけなおすとまた眠りについてしまった。流石にお腹がすいたので「起きろよ」と言わんばかりに葵はその悟浄のトレードマークとも言える触覚を強めに引っ張った。

「…ったくしょうがねぇな。……後五分」

と言ったところで踏みつけてやろうかと思ったが昨日シャワーすら浴びてないことに気づきシャワーを浴びてから踏みつけてやろうと心を落ち着かせた葵だった。先に起きていた二人に聞けばどうやら二人ともシャワーを済ませており朝ごはんも軽目に食べていたらしい。軽目といえど一食は一食なのでその一食≠逃したことを悟空はすこし残念そうにしていた。相変わらずの食い意地である…。

葵がシャワーから出てきて髪をタオルで拭いていると悟浄は葵の予想とは裏腹に起きてきていた。

「なんだ、起きちゃったのか?踏みつけてやろうと思ったのに」

そう言ってやると、悟浄はタバコの煙を吐き出しながらを灰皿へと押し付けて火を消し一言

「おー、それは残念だったな」

とにやりと笑った。











空が青い。青すぎるくらいに青い。
青すぎる青 って一体何色だ…。






「青だろ。ばかかお前は」
「…うるせぇ」



俺としたことがついうっかり考えてたことが言葉として発してしまっていた。疲れているのか。




「なぁー、三蔵ー。今から食うのって朝飯だよなー?そしたらまた昼飯も食えるよなっ?」
「ふざけんな」
「僕はとりあえず今後買い出しがちゃんとできればなんでもいいですよ?」
「そういう事じゃねぇだろうが…」
「とりあえず俺はタバコ買い足し希望な〜」
「悟空の胃は宇宙の胃袋だもんなー。ちびの癖に」
「うるせーっ!葵のがちいせぇだろ!!」
「俺はいいーの、別に」
「なんでだよ!」
「ちっせぇほうが…」



トン、と置かれたその肩への重み。悟空は目線を自分の肩に持っていけば、そこには葵の所持武器青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)の刃元が首筋を狙っていた。




「身軽だし、な?」




と、身のこなしを見せつけたところで青龍偃月刀は一瞬のうちにどこかへ消えた。




「こ、こんなとこで武器出すとか反則だからな!」
「いつからそんなルールがあんだよ」
「でもたしかに好ましいとはおもえませんけ、ど……」
「どーした八戒」
「見てください、アレ」
「…?」




***







空を見上げれば雲ひとつなく本当に



空が、、、、青い





『あっっつい!!』
『朱麗やめてよー、暑いって聞くと余計に暑いんだから…』
『そんなこと言ったって…清蘭は暑くない?』
『そんなの、暑いに決まってるじゃん!』
『あー、だよね』



俊雷には屋根はない。もちろんジープにもない。
青く広がる雲ひとつない空から見えるのはギラギラに光り続ける太陽だけ。そんな太陽が6人を直接照らし続ければそりゃあ文句を言いたくなのもわかる気がする。



「なー、八戒ー!メシにしようよー」
「お前ほんとそればっかな」
「腹が減ってはなんちゃらって言うじゃん」
「なんちゃらって…。あ、やべぇ最後の一本かよ」
「僕の勘が正しければもうすぐつくはずはんですけど…。あぁ、あと三蔵のナビが間違っていなければ、ですけどね?」
「三蔵ー!!あってるよなー!?」
「…たぶんな」
「それともどこかで止まってなけなしの食料でご飯にしますか?」
『却下!!早く街にいって宿屋みつけてシャワー浴びるんだから!』
『あー、それいいなぁ〜。アイス食べたーい』
「…だそうだけど?どーすんの?」
「……今食っても余計に腹減るし我慢、する…」
「変なのに見つかって余計な体力使うのもゴメンだしな」
「そうと決まれば飛ばしますよ〜?」
『俊雷ももう少し頑張って!』




ジープと俊雷の2匹はご主人様の問いかけに答えるようにギアをあげた。


















***
今回はここまでで!
えっといろが★★★じゃなくて
★★★
のところは同時刻に起こってるっていうことです。

…つまりこの並行世界≠ニいうのは2組の三蔵一行が存在してしまったパラレルワールドなのです。異次元、みたいな。

今あなたがいるその次元が1とするなら2という次元がありその2という次元の中のあなたは全く同じ声、姿をしながらも暮らし方は全く違うそんな世界です(説明下手か)

なんとなく感じてください!←投げた






以上、序章でした。


2015.05.18

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