放課後


モブ「おはよ!黄瀬くん!」
黄瀬「ああ、おはよう」
モブ「来月さ、友達の誕生パーティー兼ねてバーベキューするんだけど黄瀬くんの話したらみんな超見たいって言ってて。お金とか移動とか全部やってくれるからさ、行かない?」
黄瀬「あー…ごめん。来月忙しいから」
モブ「えー残念。じゃあカラオケとか」
黄瀬「オレ彼女いるからそういうのは」
モブ「ただのカラオケだよ?」
黄瀬「いや、それでも」
モブ「…じゃあなんならいい?」
黄瀬「だから」
妃「涼太」
黄瀬「!」
妃「なにしてるの。帰るよ」
黄瀬「あ…待って!じゃ、オレ妃と帰るから」



黄瀬「はあ、助かった。…ドウモアリガトウゴザイマス」
妃「どういたしまして。困ってそうだったから。というか最後キレそうになってたし」
黄瀬「超しつこかったんスよ。これでも彼女がいるからってことで前より随分減ったけど」
妃「…イケメンは大変だね」
黄瀬(妃のあの助け方こそイケメンだったけど)




黄瀬「友達の誕生日会とか知らねーっつの。てか友達でもないのにそういうの誘う意味が分かんない。ただモデルの友達連れてきたって優越感に浸りたいだけだろうが」
妃(荒れてるなあ)
黄瀬「じゃあなんなら良いかって?全部アウトだっつーの!」
妃「黄瀬くん。イライラしすぎ。声大きいよ」
黄瀬「…地雷踏み抜かれた気分」
妃「せめて神奈川出てから愚痴ってください。まだ駅にも着いてないんだし」
黄瀬「……」
妃「?急に止まってどうしたの?」
黄瀬「怒鳴ってごめん」
妃「べつに。困るのは黄瀬くんだしね。誰かに聞かれたら困ることはもうちょっと控えた方がいいよ。有名人なんだし。バスケ部にも迷惑かかるし」
黄瀬(…全く気にしてないのもそれはそれで自分とは全く関係ないとか思ってそうでムカつく)
妃(反省したかと思ったらまたイライラしだした)




妃「確かに全く知らない人ばっかりのバーベキューに楽しみなんて見出せないよね」
黄瀬「…妃はそういうのないんスか?」
妃「え?絶対行きたくないって思う」
黄瀬「そっちじゃなくて。知らない奴ばっかでもお前がいんなら行ってもいい、けど?」
妃「黄瀬くん…」
黄瀬「…」
妃「えと、私そんなパーティーするほど友達いないっていうか」
黄瀬「……」←地雷踏み抜いてしまった人



妃「黄瀬くん部活休みのモデルの仕事もない日に毎回出かけるの凄いよね。よく疲れないね」
黄瀬「まー。体力有り余ってるし」
妃「最近は本気なの?あんまり別れさせるのに協力してって言わなくなったね」
黄瀬「はっ?!違うから!中学の頃の友達に会いに行ってるだけだから!!」
妃「あ、そうなんだ?」
黄瀬「あっちも部活やってるから今行っても待ってなきゃだけど」
妃「……それでもいいんじゃない?会いたいんなら」
黄瀬「…男っスよ」
妃「そう」
黄瀬(反応薄)
妃(ていうか知ってるし)

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