人のこと言えない 黄瀬「あっつー」 女生徒「黄瀬くんっこれ差し入れ!どうぞ!」 黄瀬「え?」 女生徒「あのね、そこのコンビニでスポーツドリンク買ったの。お昼ご飯のついでに。黄瀬くん部活で疲れてるんじゃないかなって…」 黄瀬「ほんと?嬉しいっス。ありがとう」 女生徒「!!う、ううん!良かった!あ…あとね…これ良かったら…その、みなさんで」 黄瀬「これは?」 女生徒「私お菓子作るの好きで、作りすぎちゃって。食べきれないから」 黄瀬「友達じゃなくてバスケ部に?」 女生徒「男子のがたくさん食べれるだろうし…その、黄瀬くんに食べてほしいなって」 黄瀬「嬉しい。ありがとう」 女生徒「よ、良かった。受け取ってくれて」 黄瀬「なんで?貰うに決まってるっスよ。有難く貰うね」 妃「有難く貰っておいて捨てちゃうんだ?」 黄瀬「……よく言うでしょ?芸能人に手作りをあげないでくださいって」 妃「あの人は芸能人じゃなくて好きな人にあげたんじゃないの?」 黄瀬「同じ意味っスよ。ああいうタイプは。女はよく猫かぶりして怖いったらないっス」 妃「…それ、黄瀬くんが言うの」 黄瀬「つーか『彼女』なら作って渡そうとかないわけ?」 妃「私が作ったら食べるの?」 黄瀬「食べるよ」 妃「え」 黄瀬「……食べる」 妃「あ、そう。…うーん。そのうちね」 黄瀬「(あ、逃げた)」 |