眼鏡を掛けよう


笠松「おい、眼鏡置いてあんぞ。ベンチなんかに置くな!踏んで割るぞ!誰のだ?」
妃「あ、すみません。私のです」
笠松「!?」
妃「お邪魔してすみません、監督に今までのスコアシート写して欲しいって頼まれて」
小堀「(あーあ、固まっちゃった)」
森山「(脱臼した一年助けてから妃ちゃん監督から重宝されてるなあ。マネージャーじゃないのに)」
妃「あ、あの…ごめんなさい」
森山「あー、この人女の子ちょこーっと苦手なだけだから気にしないで。怒って黙ってるわけじゃないから」


黄瀬「眼鏡ベンチに置いてたって」
妃「ああ、うん。怒られちゃった」
黄瀬「…眼鏡は?」
妃「危ないから片付けたよ。割れ物だし、踏んじゃったら痛いし」
黄瀬「そーじゃなくて」
妃「うん?」
黄瀬「……」
妃「黄瀬くん?」
黄瀬「眼鏡…すんの?」
妃「ああ、普段は裸眼でも平気なんだけど黒板とか見るときは掛けてるんだ」
黄瀬「ふぅん」
妃「……なに勝手に鞄ごそごそやってるの黄瀬くん」
黄瀬「ん、」←眼鏡出して掛けさせる
妃「……(なにがしたいのこの人…)」
黄瀬「(眼鏡って特になんとも思ってなかったけど妃が掛けると…)」
妃「あのー」
黄瀬「まあ…悪くないんじゃない。知らないけど」
妃「はあ、…ありがとう?」

笠松「なんだあれ」
森山「天下の黄瀬サマも可愛いとこあるじゃないか」
笠松「可愛いどころか気持ち悪いだろ!!誰だよあれ!!!」


中学時代

妃「…ねえ。左下の青いチョークで書いてあるやつ、なに?」
高尾「んー?『X=3y+2』!あの大きさ見えないの?」
妃「目を凝らせばなんとか…」
高尾「うわ、その顔こわ!引くわ!女の子がそんな顔で見てたら先生泣くよ〜」
妃「視力落ちたかな。昔は遠くまで見えてたのに」
高尾「眼鏡作ったら?授業用に。隣だから教えられるけど口頭じゃ限界あるっしょ」
妃「そうだよね。はあ、なんかショックだ…」
高尾「ていっ」
妃「わあ、えっ、誰のこれくらくらする!」
高尾「後ろの席に置きっぱだったの拝借しました〜。」
妃「私には度が強かった。こんなになるんだ」
高尾「うん、妃は眼鏡似合うよ!」
妃「どうも。和成は目が武器なんだから視力大切にしなよ。マネジからの警告」
高尾「目のケアはばっちしだぜ」
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