キセキ1


朱音「プールに行きたい」
青峰「行こーぜ!」
朱音「いえーい青峰いつ暇?」
青峰「別にいつでもいい。明日だとしても行けるようにしておく」
朱音「まじで!暇だなー」
青峰「水着とタオルがあればいいからな、男は」
紫原「案外仲いいよねー朱音ちんと峰ちん」
黄瀬「!?」
黒子「ひとつ良いですか」
朱音「ん?黒子くんもプール行く?」
黒子「僕は遠慮します。…青峰くんがプールに行きたいのは泳ぎたいからではなく水着の女性を見るのが目的なんじゃないですか」
青峰「は?なに言ってんだよテツ」
赤司「黒子、さすがに青峰に失礼だぞ。ザリガニ獲りが好きなんだ。プールだってはしゃぐに決まって」
青峰「水着のねーちゃん見るのが目的なんて当たり前だろ」
赤司「おい朱音。青峰と行くな。プール禁止だ」

朱音「ええ!?なんで!」
青峰「こいつのなんか見たってどうにもならねーぐはっ」
朱音「悪かったな貧乳で」
黄瀬「へ?朱音っち別に貧乳じゃなくね?ふつーサイズというか平均というか、程良い大きさげほっ」
黒子「なにじっくり見ながら言ってるんですか」
黄瀬「黒子っち…イグナイトパスはつらいっス…」

赤司「青峰と黄瀬には桃井に特別メニューを作ってもらおうか」
青峰「だから、ンでだよ!」
黄瀬「俺だってプール行きたいっス…(朱音っちの水着見たい)」
紫原「ふたりとも自業自得ー」
朱音「あの、プール」
赤司「仕方ない。連れて行ってやる」

朱音「え、征くんが?日焼けして痛くなるからプールも海も嫌いなんじゃなかった?」
赤司「…羽織れば問題ない」
朱音「プールに征十郎って全く想像出来ないんだけど。黒子くんは?」
赤司「……」

黒子「どうしてそんな赤司くんに冷たいんですか。僕はいいです。日焼けしたら痛くなる体質なので」
朱音「あ、やっぱり?ふたりとも白いもんねー。やっぱ征十郎もいいよ、紫原くんと行くから」
紫原「おれー?」
赤司「黒子…」
黒子「…というより、桃井さんと行かないんですか?女子同士で」
朱音「あたしにさつきちゃんと並べと。さつきちゃんと並べと…!」
紫原「二回言った」
青峰「ひゃひゃ」
朱音「……」
赤司「青峰」
青峰「あ、」
緑間「(仲が良いというより頭のレベルが一緒なだけなのだよ…)」




朱音「し、死ぬ…」
黒子「どうしました?」
朱音「夏休み終わって生活リズムがまた戻って睡眠時間も狂って。この時期一番眠くない?」
黒子「夏休みずっと朝から一日部活だったじゃないですか。どうして睡眠時間狂ってるんですか」
朱音「夏休み終了直前の宿題の追い上げを」
黒子「ああ(哀れみの目)」

朱音「黒子くんは夏休みで真面目くんになったの?休み時間も勉強なんて。そんな人になってほしくないわ!」
黒子「朱音さんの希望なんか知りませんよ。というか次の時間小テストなのお忘れですか?」
朱音「!!」
黒子「世界史は暗記ですからね。ノー勉はキツイと思いますよ」


緑間「壱原、こんなところで何をやっているのだよ」
朱音「仮眠」
緑間「ここで寝られたらロッカーが開かん」
朱音「あたしとロッカーどっちを取るの!?」
緑間「…寝起きか。つべこべ言わずどけ」
朱音「ぐすん、ひどい…」
紫原「なになに、どーしたの」
朱音「緑間くんなんて寝るときナイトキャップ被ってるくせにーーーーー!(逃走)」
緑間「なっ!?おい、壱原!どこでそれを…!(追跡)」
紫原「…ああ、合宿で喋ったかもー」


赤司「揃ったな。練習を始めようか」
黄瀬「え、青峰っちがまだっスよ?」
赤司「あいつは宿題が終わってないせいで補習だ」
黒子「朱音さんの上がいましたか…」

紫原「朱音ちんも見かけないけど」
赤司「眠そうだから帰した」
黄瀬「ええっ」
赤司「あいつは正規なマネージャーではないからな。別にいいだろう。睡眠不足でフラフラされても困る。無理するのも良くない」
紫原「正論なはずなのに赤ちんが言うとカノジョに甘やかしすぎみたいな気がしてくる」
黒子「赤司くんは常に甘やかしてますよ」
緑間「黒子、お前もだ」
黒子「えっ」

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