新めて会う日


「ここですか?」
「開けてみ」

連れられた建物はそれはそれは豪華でここが新しい住まいになるらしい。私になにも相談無しに決めるとこが俺様だけどもう慣れた。ここにはツナさんの判断で良しとされた会社関係者も住んでいるらしい。私達は最上階の一番広い部屋。外から見てだだっ広いことが分かるからこの中の一番広い部屋って相当だと思う。(ちなみにリボーンさんもこの建物内に住んでるらしい)どんだけ豪華なのだろうと緊張しながら玄関のドアを開ける。

パァンッ

「おかえりなさい!十代目!!」
「………は?」
「…あ?」

開けた途端クラッカーでお出迎えされた。立っていたのはタバコ臭い銀髪の人と多分日本人の男の人。銀髪さんは満面の笑みだったのに私を見るなり柄の悪い人相に変わった。

「誰だよお前。部外者が入ってくんな!」
「あ、ツナ。帰ってきたのな」
「久しぶりだね、山本に獄寺くん」
「じゅ、十代目!」
「えっ、十代目ってなに?あだ名?」

ツナさんを見ればしまったって顔をしながら「…まあそんなもん」と顔を逸らした。

「俺様のツナさんにはどこぞの組合みたいなあだ名が似合う的な」
「…なっ、お前十代目に向かってなにを」
「獄寺くん、こいつこんなだけど今日からここに一緒に住むから」
「えっ」
「じゃあこの子がツナの彼女かー」

にっ、と笑って名乗る山本さん。その態度に普通の人だ!と感激する。最近ツナさんとリボーンさんと雲雀さんとしか絡んでなかったから久しぶりだこの感じ…
もう一人の銀髪さんは一緒に住むと聞いて固まっている。表情から「えっこいつが?」って言ってる。確実に馬鹿にしてる。ていうかこの人ツナさんの舎弟なの?すんごい慕ってるけど…

「獄寺さんですよね。よろしくお願いします」
「…名前は」
「あ、ごめんなさい。三咲です」
「あっそ。十代目疲れたでしょう、部屋で休んでください」

受け流したあああああ!!!この人名前聞いて「あっそ」って言った!建前で聞いてすぐ十代目ですか!私いない設定でいくつもりか!!

「ちょっと。私はよろしくお願いしますって言ったんですけど挨拶はないんですか」
「よろしく」
「ちがーう!相手の目を見て!この場合私だ!私を見ろ」
「近い!つーかその顔こええよ!」
「獄寺くん、そいつ怒ると面倒臭いから早く挨拶したほうがいいよ」
「よろしくな」
「命令されたから言ったし」
「……(面倒臭え)」

「三咲、この二人は獄寺くんと山本。中学からの友達で仕事も重要な役目任せてるからよく絡むことになるよ」
「…まじですか」
「で、こっちが三咲。一応彼女で、リボーンも認めた秘書」
「リボーンさんも…?!」
「一応ってなんですか」
「よろしくなー」
「なんでお前は十代目にそんな喧嘩腰なんだよ」
「いつものことですー」
「敬意を払え!」
「獄寺さんこそ私に優しくしてよ」
「なんでタメ口なんだよ」
「まあ落ち着けって」
「はあ、」

やっぱり獄寺くんと合わないか。毎日喧嘩を聞きそうになりそうだと自分のことは棚にあげて溜息を吐いた。
これからも騒がしそうだ。

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