戦った日


部屋を出て社長室へ向かえば廊下に社長が立っていた。私を見るなり急いで近付いて来る。彼は不安そうな表情を比べて「どうだった?」と聞いた。そうか、社長は試されたこと知ってたのか。

「…契約書にサイン書かされました」
「そ、う…か。そうか!」

嬉しそうに笑いぎゅっと抱きしめられる。ちょ、ここ会社の廊下!慌てて引き剥がそうとしてもはしゃいでるらしい社長の力に敵うはずもなく。だが今までの経験上キスの空気を感じ必死に押し返した。

「ここ会社!」
「俺の会社なんだからいいだろ」
「よくない!馬鹿!」

余程機嫌がいいらしい。馬鹿と言ってもにこにこ笑っている。正直怖い。誰だってくらい人が変わってるんだけど。
溜息をつこうとした時、不意を突かれ素早く口付けられる。

「ま、今まで通り仕事頑張れよ」
「なんですかなんなんですか」
「…ちょっとは照れろよ」
「誰かのおかげで耐性ついたんですよ」
「知らねー」

ふい、と顔を逸らす綱吉さん。拗ねた顔を作ってるが口元が笑ってるのは気付いてるんだろうか。

「……今日リボーンのパシリ終わったら残ってろよ。乗せてってやるから」
「パシリって言うな!」

ガシ、と足を蹴れば反撃される。くっ、力加減しないんだからこの人は!それから雲雀さんがやって来てキレるまでいつもの戦いが続いた。

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