想う日


「そう…前からそういう企画はあったんですけど良い機会だから……はい、はい…」

あれから一週間。昼休みになりリボーンさんから解放され社長室へ行くとなにやら電話中だった。軽い口調だけど企画とか言ってるし仕事の話だろうと静かにドアを閉める。
ディーノさんのところから戻って来てからずっとリボーンさんに雑用させられて社長が今どんなことをしてるのか知らない。でも今までみたいにのんびりしてるとこ見ないから目茶苦茶忙しいんだろうな…。
しばらく待っていると社長が終わった、と合図を出した。
もう一度部屋に入る。

「…仕事の電話ですか」
「まあね。リボーンにガヤガヤ言われるのは三咲だけじゃないし」
「それにしてはあんまりかしこまった態度じゃなかったですね。もしかして風さん?」
「……よく分かったね」

ぱちくりと目を瞬かせて言う社長にふふん、と威張る。伊達に秘書やってないし。見習いだけど。
そう言えば「そこは恋人だからって言えよ」とむにゅーっとほっぺを引っ張られた。

「そうだ、今度正ちゃんのお別れパーティーするんですけど社長も行く?」
「……いや、いい」
「えー、最後のパーティーなのに!」
「俺がそれに行くかはお前次第だ」
「へ?」
「あ、そうだ。昼休み終わったら真っ先にリボーンのとこ行けよ」
「…いつもそうですけど?」
「じゃあ今日も行け」

なんだかよく分からないけどじっと私を見つめる社長は緊張してるようだった。その視線の持つ真面目な空気に面食らう。よく分からないまま頷いた。

リボーンさんのところになにが待ってるんだろ。

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