懐かしむ日


「はあはあ、ちょ………待っ」
「なんだ、言う程根性ないな。そんなんで終わりか?」
「こんなの持ち切れませんって!」

なんだか昔言ったことあるようなセリフを吐く。優雅にソファに座るリボーンさんは流石この人の先生、と納得するほど俺様な人だった。
最近は社長も私に甘くなってたから久しぶりの扱いに体が追いつかない。

「ちょっとリボーン、三咲で遊ぶな」
「社長…!」
「運ぶことしか脳がないんじゃお茶汲み屋として雇った方が給料泥棒にならないんじゃないか?」
「(むっかつく…)」
「はあ、」

綱吉は溜息を吐く。まさかここまで相性が悪いとは。しかもなんだか昔の俺たちを思い出して恥ずかしい。俺もあんなことしてたな…
皮肉を言うリボーンと馬鹿にされるとムキになる三咲。三咲を雇ってよく一緒にいるようになってからリボーンとは合いそうにないと思ったから休ませたのに。
なのにディーノさんと一緒にいたとか。雲雀さんに愚痴れば僕が紹介したと悪びれた様子もなく言われた。あんたか…!
しかも啖呵を切ったアレ、聞かれてたってことか。あの時はだいぶディーノさんにべらべら喋ってた。恥ずかしくて死にそう。

「おい、コーヒー」
「はああ!?さっき淹れたばっかじゃん!がぶ飲みしないでよ!」
「……お前、どの口が俺にタメ口使うんだ?」
「ああもう、分かりましたよ!淹れますよへーんだ!」
「はあ、静かに淹れられないのか」
「カッチーン」
「(俺社長なのに居心地悪い)」


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