▼見慣れない女子
木兎「アレー赤葦ー」
赤葦「なんですか、サボらないでくださいよ」
木兎「あそこにいる子ってどっかのマネ?顔合わせの挨拶のときいたっけ?」
赤葦「ここにいるんだからマネージャーでしょう。けど、初めて見た気がします」
木兎「だよな?んーー」

▼木兎 は 話しかけた!
春加「…」
木兎「なにしてんの?」
春加「へ!?…あ、すみません、ぼーっとしてました」
木兎「洗濯物?あ、やっぱり烏野のマネか!見たことねえなーって話してた」
春加「宝生春加といいます。二年です。さっき合流したばかりなんです…この前は都合で東京来れなくて。」
リエーフ「ひょい、と来れる距離じゃないスもんね」
木兎「うおっお前いつの間にきたの!?」
リエーフ「さっきからちょっと観察してました」
春加「大きいのに神出鬼没だわ」

赤葦「ああ、烏野のセッターとミドルブロッカーと一緒に来たんですね」
木兎「お前補習組か!馬鹿なんだな!」
赤葦「木兎さん、いきなり失礼ですよ」
春加(あ、この人バカなんだな)←察した

▼通りかけたツッキーを木兎が捕獲
月島「春加サンは今回のテスト学年七位ですよ」
木兎「は?!七位?」
春加「先生も監督も先に行っちゃうので、運転はともかくバレー部としてのあの二人の引率といいますか」
赤葦「お疲れ様です」
木兎「頭いいのかー」
月島「まあ頭は残念ですけどね。じゃ、俺はこれで」
春加「月島むかつく…!言い逃げすんな!」

木兎「途中合流って、着いてすぐ仕事してんの?」
赤葦「確かに。車でじっとしてたとはいえ長距離ですし。少し休んだら?」
春加「お気遣いありがとうございます。けど一緒に来た二人はすぐ練習に参加してるんで。私だって合宿しに来たんですから休む気はないです」
木兎「おお!やる気あんな!」
春加「当然です。念願の東京ですから」
木兎「埼玉だけどな」
リエーフ「あっ、恒例の東京タワーと鉄塔間違えました?」
春加「?いえ別に…東京タワーは残念ながら見れませんでした」
リエーフ「あれ」
木兎「さすが七位」
春加「恥ずかしいんで順位言わないでください」

▼徒歩五分のスーパーだけどね
木兎「うちのマネと話した?とりあえずマネ同士挨拶しといた方が気が楽だろ?ってあれ、どこ行った…?」
春加「あ、今みなさん食料調達に行ってて。マネは土地勘ない私たちが残ってるので何かあれば私たちに言ってくださいね」
リエーフ「はーーい!」
木兎「あざーーっす!」
赤葦「ありがとうございます(頭弱いって全然そうは見えないけど。彼のおちょくりだろうか…)」


▼赤葦はまだ知らないのであった
春加「お疲れ様です。休憩ですよね」
赤葦「ああ、はい」
春加「同い年なので敬語大丈夫ですよ。ドリンクどうぞ」
赤葦「どうも。敬語は気にしないでください。素っていうか…」
春加「へえ。じゃあ、赤葦くん。赤葦くんはセッターなんだよね?」
赤葦「はい」
春加「素晴らしい」
赤葦「は?」
春加「百パーセント良い印象のセッターなんて滅多に会わないので。強いし礼儀正しいし格好良いし静かだし素晴らしいなと」
赤葦「…どうも」
春加「あっごめん。変な意味じゃなくて…えーっと、ほら!あそこ!影山を見てくれれば分かる。うるさいでしょ?」
赤葦「俺も烏野羨ましいですよ」
春加「えっ」
赤葦「エースが煩くなくて。みんなのこときちんと見てるっていうか、良いエースです」
春加「……!ありがと!」
赤葦(嬉しそう)

▼烏野の罰ゲーム鑑賞中
木兎「あいつらすげーな。罰ゲームしてるだけなのに面白ぇ!」
リエーフ「木兎さんが言うんですね」
木兎「え?」
春加「ほらあそこ!見ました?うるさいでしょ」
木兎「ちっこいのに怒鳴ってるな。あ、怒鳴り返してる」
赤葦「あの体勢であんなに声が出ることに驚きです」
春加「……」
木兎「えっ(なんかうっとりしてる)」
リエーフ(うるさいって言いながらてれてれしてる)
赤葦(チーム愛が凄いんだろうか)

▼正体を知る三人
リエーフ「あ、烏野帰ってきた」
木兎「あ、春加が走った」

春加「お疲れ様です!」
菅原「おー、さんきゅ」
春加「みなさんタオルどうぞ。ドリンクは置いてあるんで各自取ってください。あと大地さん、靴紐緩んでますよ」
澤村「あ、ほんとだ」
菅原「あっぶないな大地。それで床に引っかかってたら絶対痛いぞ?」

リエーフ「靴紐気付かなかった。目いいんだなー」
木兎「あの三年セッターに思いを寄せてると見た」
赤葦「…良い人そうなセッターですもんね」
木兎「赤葦?」
赤葦「…」
リエーフ「あ、一年の方にも行くっぽいっすよ!」

影山「春加さん!今梟谷のセッターと話してましたよね!(練習メニューとか聞きたい練習メニューとか練習メニュー)」
月島「まだ絡んでるんですか、あの人たちと…仕事してくださいよ」
春加「仕事してますけど。いま君にタオル渡してますよね!?」
山口「春加さん、俺のドリンク少なくなっちゃって」
春加「あら、おっけー。補充しとくね」

赤葦「一年ともちゃんと交流できてますね」
リエーフ「先輩マネって感じ」

日向「春加さん!」
春加「!」

リエーフ「ん?」
木兎「顔つきが変わった…?」

日向「いま梟谷のエースとお話ししてましたよね!?すっごいスパイク決めてた人!」
木兎「ヘイヘーイ!烏野良い奴いるなあ!」
赤葦「ぴょんぴょん飛んでる…」

春加「か、」
リエーフ「か?」
春加「かわいいいいいいい(抱き)」
日向「ううあう」
赤葦「!」
木兎「!」
リエーフ「翔陽を勢い良く抱きしめている…だと…」

▼正座させられました
日向「春加さん!合宿中は恥ずかしいから抑えてくださいって言いましたよ!」
春加「うっ、ごめんなさい…」
日向「それに俺!汗かいてるんですからね!」
春加「お構いなく」
田中「コラ、後輩を困らせるたぁ良い度胸じゃねえか。春加ちゃんや」
春加「困らせてない。困らせてないもん」
縁下「すぐ抱きつくな。日向にも色々事情ってものがあるんだよ」
春加「ひなた〜〜」
縁下「涙目で見ない!甘えない!」

木兎「二年たちに引きずられている」
リエーフ「首根っこ持ってずるずる引きずられている」
赤葦「……アレのことか」

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