芝生甲板で昼寝をしていると、何やら人が動き回る気配がした。
うるせぇなぁと薄目をあけると、そこにはオレンジの髪の女が、何やらこれまたオレンジの物体を布の上に並べている。

「ナミ、なにしてんだ?」

背後から声をかけると突然のことに驚いたのかびくりと肩を震わせたナミが振り向く。

「もう!起きたなら言ってよ!急にびっくりするじゃない!」
「…悪ィ。それなんだ?」

この女が怒り出すと正直心底面倒くさい。
早めに謝るが吉だ。
再度問いかけると、悪戯っぽく笑ったナミはオレンジの物体を摘み上げておれに見せる。

「みかんの皮、乾かしてるの」
「なんで?」
「お風呂にいれるのよ。今日はみかん風呂!」

上機嫌に言ったナミはにこにこと嬉しそうで、丁寧に並べられたみかんの皮たちを満足げに眺めている。

「今日のおやつの残りか」
「うん」

残りのみかんの皮を適度な大きさに千切るのに集中するナミに話しかける。
返事はやはり適当で、まぁ好都合だとニヤリと笑った。

「すげェ量だな」
「うん」
「手伝うか?」
「うん」
「ついでに風呂に入るのも手伝ってやるよ」
「うん…ん…?」
「言ったな?」

返事をしてから何やらおかしな返答をしてしまったらしいと気づいたナミが顔を赤くしたが、気にせずにやりと笑う。

「あんたいま、なんて…」

口をぱくぱくさせて、ようやくそれだけ言ったナミを真っ直ぐ見つめ、もう一度言ってやる。

「風呂、一緒に入るか?」

顔を真っ赤に染めたナミが逡巡を経て、小さく頷くのを見届けると、ぽんと頭を叩いて立ち上がる。

「じゃ、メシの後にな」

ウソップやチョッパーに見られでもしたら怯えられるであろう笑みを浮かべ立ち上がる。
今からどうやって食ってやろうかと考えを巡らせながら、楽しみが出来たとニヤリと笑った。





「ナミ、もうお風呂に入るの?それに、すごい大荷物ね。ボディスクラブにボディローションに…」
「え、えっとね…その…」
「うふふ、何だか面白そうね。何があったか聞かせてくれる?」
「な、なんでもない!」
「ゾロとお風呂に入るのは夕飯の後でしょう?」
「っ…!ロビン!」
「ごめんなさいね。甲板で騒いでる声が聞こえたものだから」
「もう…」
「どうして今から?」
「…だって…ゾロと入る前に、綺麗にしときたいから…」
「ナミったら…。本当に可愛いのね。摘み食いしたくなっちゃうわ」
「えっと…ロビン?なに言ってるの?」
「私がくまなく洗ってあげるわ。さぁ、行きましょう?」
「え?え?ちょっと、大丈夫よ!ねぇ!聞いてる?」

ロビンに隅々まで磨かれたナミを、ゾロがどう頂いたのかは、また別のお話。






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