しんしんと雪が積もり暗闇の辺りを一面真っ白に染め上げる。
乾いた冷たい外気はあまりの寒さで野外を歩く者さえ見当たらぬそんな夜、ある一室だけはじんわりとした温もりに包まれていた。


「んッ、ひぁ…」
直腸に感じる激しいまでの突きに金糸を揺らし瞳に涙を浮かべた吉良は苦しさとも快楽ともとれる甘く掠れた声を上げた。
「っ、ん…イヅル、気持ちエエの…?」
組み敷く華奢な身体を激しく揺さぶり、時折目の前に勃起するイチモツを刺激してやれば甘い声を上げ身体を捩る副官に口端を上げた市丸は額に汗を滲ませながらも何処か余裕の見える口振りで喘ぎ続ける吉良に問い掛ける。
その問い掛けに羞恥を感じたのか内壁が僅かに狭まるのを感じれば市丸もまた快楽に眉を顰めながらもまるで互いを求め合うかのように行為は進められた。


この淫らな行為が始まったのはつい最近ではなかった。
最初は酔った勢いだった。
酔いが醒めた時は互いにその行為を反省したものの一度身体を重ねてしまえばその快楽が忘れられず、二回目、三回目とズルズルズルズルこの関係が続き今に至る。

何度も重ね合った身体。
互いの感じる点も性癖も委ね合った二人は、しかし決して恋仲ではなく身体だけの関係…。

恋心が湧かなかった訳ではなかった。
ただ、日頃言い寄る女性達に対し「恋愛など疎ましい」と追い払う市丸の姿を見てきた吉良にはそれを伝えるだけの勇気がなく…市丸にはそれを伝え、例え結ばれたとて幸せになれる未来がなかっただけ。

絡み合う指先がゆっくりと離れる。
接合部をより深めるように脚裏を抱えてやれば深く抉られるような強い刺激に吉良は甲高い声を上げた。
「……あぁッ、たいちょ、っ…イっちゃ、イっちゃうぅ…」
パクパクと唇を動かし必死に絶頂を伝えるその様子に口端を上げる市丸もまた絶頂が近付き、質量の増した其れを何度も何度も最奥へと打ち付ける。
「イヅル、一緒にイこぉな…ッ…」
ラストスパートをかけるように激しさを増す腰の動きに室内には皮膚と皮膚のぶつかり合う音や淫らな水音が響く。
「あ、ぁッ、イクぅっ…たいちょ…っ…ん、あぁッ!」
「イヅル……ッん…」
激しい突きに耐えきれず絶頂を迎えればいきり立った其処から吐き出された白く濁った液体が吉良自身の腹部を汚す、と同時に腔内にじんわりと広がる熱に絶頂の甘い余韻から呼吸を乱し虚ろな瞳を浮かべた吉良は僅かながら唇を緩める。
共に絶頂を迎えぐったりと己にのしかかる市丸を可愛いなどと思っていれば不意に此方に向けられた顔に視線が交わり、自然と唇が重なった。




恋心の殺し方
(心臓を取り出して抉ってみてもきっとこの想いは消せないだろう)



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意味不明文…要は裏が書きたかっただけだから管理人的には満足(笑)



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