「…………」
「…あ…イヅル、待っとったでぇ」

日頃の疲れを取る為に残業後自室に設けられている浴室にて湯船を張り、一旦着替えを取りに出た際ふと昼間雛森副隊長に貰った入浴剤を思い出し其れを手に上機嫌で浴室に戻ったはいいものの、衣類を脱ぎいざ入浴と浴室の扉を開ければ湯煙に浮かぶ先客……改め狐が一匹。

「……ΣΣな、何してんですか隊長ッ!?」
「いやいや日頃苦労掛けとる有能な部下を労おうと思て背中流しに来たったんやん」

「そんなの要りません、一人でゆっくり入った方がよっぽど癒やされ……」

「――…にしてもイヅル、暫く見ん間に立派になったなぁー」

吉良の出て行けオーラを微塵も読み取らないKY王子市丸様の熱い視線は脱衣所と浴室の境に立つ吉良のある一点に集中していました。

「…Σ!へ、変態っ!!」

熱い熱い視線に気付き慌てて近くにあったタオルで下半身を隠す吉良くんの顔は既に茹鮹状態。
そんな可愛い反応をする部下に湯船に浸かる市丸様の下半身は臨戦状態。

「と、兎に角出てって下さいっ!」

「あかんよ、今からボクイヅルと一緒に洗いっこするんやもんっ………―――因みにこれ隊長命令」




「――……Σ!?」





逃げ道の確保が最優先
(Σちょ、待っ…其処は洗わな、で……いいですからっ!)(…え?此処がエエの?)(―――ッ/泣)



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下品ネタ一発目。
隊長は常に職権乱用です(笑)



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