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氷の檻に見付かって (1/4)


幸村のお陰なのか柳生は、悠凪を避ける事はなくなった。とは言っても、自ら話し掛ける事はない。ただ事務的に話す程度にはなったというところじゃ。

赤也にも俺からちゃんと話したが、余り納得してない様子じゃった。でも悠凪先輩と柳生先輩が仲良くなるのもなんか嫌だから別にいいッス。と訳のわからん事を言っとった。


そんな今日は、悠凪はいない。正確に言うと近くにはいるが出てこない様に言ってあるからじゃ。ちなみに幸村の術式で見付かる事は、まずない。

理由は、簡単で今日は氷帝の奴等が練習試合と言うことで立海に来ているからである。



「丸井くーん!今日は、よろしくだC〜!いっぱい妙技見せてね〜!」

「おー、ジローくん今日は、シクヨロ!」

「ふふっ…よく来たね。今日は、よろしく頼むよ」

「あーん?相変わらず、元気そうでなによりだな。それで真田は、どうした?」

「すぐ今、来るよ。ふふっ、今日の跡部は真田をご指名なのかい?」



相変わらず、ブンちゃんに一直線な芥川に偉そうな跡部。彼等は、皆エクソシストじゃ。

氷帝は、エクソシストを集めた学校で幼稚舎の時からエクソシストの勉強などもしている為、エクソシストの中でも有名でかなり有能なエクソシストが集まっている。

その中でも頭ひとつ飛び抜けているのが、跡部じゃ。あやつは、エクソシストの血筋じゃが死神の力も持っとる。

それに観察眼が長けている為に、魔隠や術式などが効かず魂をそのまま見れる為に悪魔から恐れられている。



「そや、なんや立海にマネージャーが入った言う噂聞いたんやけどおらへんやん」

「別にいてもいなくても一緒じゃないですか。忍足さんは、変な情報だけは早いですよね」

「でも気にはなるよなぁ。侑士が気にする様なマネージャーなんだろ?」

「いや、ただ可愛いとかでしょう。忍足さんですし」

「なに、俺等のマネージャーが気になんのかよい?プリならあるぜい?」



さすがに情報が早い。
忍足に言われてブンちゃんが自慢気に携帯を見せる。やばいと思って止めようかと思ったが普通に間に合わんかった…。


しかもなんだかんだ興味無さそうにしていた他の連中までブンちゃんの携帯を覗いていて、もはや止められそうにない。


幸村は、幸村で跡部と話し込んどるし。むしろ、悠凪とプリクラ撮りに行ったのを羨ましがってたからまたプリクラを見せたら普通に機嫌が悪くなりかねん。

そして今更、止められんし仕方なしに見守る事にした。


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