イデアの箱庭 | ナノ
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10*(1/4)

花宮くん達から探索結果とか色々と話を聞いたんだけど、なんというか…やっぱりわたしには少し難しいというか、まだ理解出来ない部分が多いというか…まぁ、単にわたしが頭が悪いのも原因なんだろうけど。

ちなみに花宮くん達が探索しに行ったのは、比較的安全な東地区らしい。なんでも爽やかな青天の下、とても綺麗なお花畑が広がっている場所らしい。

なにそのメルヘンな場所。
わたしがいた場所なんて吹雪だったし、かなり寒かったのに。

そして今は、原くんと古橋くんに更に細かく話を聞いてるところである。花宮くんと瀬戸くんと山崎くんの3人は、今は寝てる感じです。なので、余り大きな声を出さない様にしつつ、原くんと古橋くんの話を聞いてます。



「カードゲームの種類は花札で、色は緑って感じ。あ、ちなみに奈々ちゃんがいた北はトランプで色は青ね」

「う、うん…」

「絶対に理解していないぞ」

「な、なんとなくは理解してるよ! 季節以外に、色々とその地区によって違いがあるんでしょ?」

「まぁ、簡単に言えばそうなるかなー? で、東の化物はクマでしたー!」

「え、まさか…戦ったの?」

「ん? いや、普通にスルーしたよ? ゴリラとかゴブリンとかと違って、別に襲って来なかったし」



…へぇ、襲って来ない化物もいるんだ。でも普通にクマがいたら怖いと思うんだけど…平然と話す原くんを見る限り、怖がっている様子はない。というか、普通に考えたらゴリラと戦ってる時点でおかしいんだよね。

…そもそも、ゴリラにも勝ててるのが不思議なんだよね。いくら、原くん達の身体能力が高いからって…ゴリラに勝つのは普通は難しいんじゃないのかなぁ…。いや、まぁ…普通に原くん達が屠ってたのをわたしは、見てるから嘘ではないんだけどさ。

だけど、とりあえず今は情報を整理しよう。



「えーと、北がゴリラで南がサソリで東がクマって事だよね? それで西はまだわかってない感じで…」

「そうそう。で、カードの種類は北がトランプ、南は枚数が少ないトランプ、東が花札、西がタロットね」

「う、うん…」

「ちなみにお前は、これの意味がわかるか? 南にあったトランプの種類についてだ」

「えっ…え、えーと…」



古橋くんから渡された黄色の折り紙に書かれたトランプの種類に目を通す。

えーと、トランプの柄は4種類ちゃんとあって…各柄の3・4・5・6がない感じなのかな?

…えっ、だからなんなんだ?
連番でないから、何か意味があるとかって事なのかな? ん、3・4・5・6…えーと、なんだろう? 全然わからないんだけど。


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