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あの後、他の探索に行っていた人達も帰って来て…色々と話し合った結果、正式にわたしが霧崎の部屋にお世話になる事になりました。
というのも、霧崎の人達は倉多さんに対して最初からあの態度だったというのと、倉多さんが元々霧崎には余り近付いて来なかった事を考えて、倉多さんは霧崎を余り良く思っていないだろうという事で、そんな霧崎にわたしがいても気にしないんではないかという感じです。
基本的に男子部屋は5人で…ベッドが3つある部屋は、体型的に辛いって事で桐皇・秀徳・陽泉・海常の4校が使ってて、他の誠凜・洛山・霧崎の3校と女子がベッドが2つの部屋を使ってる感じ。
そこで、ベッドが3つある部屋の中でもまだ余裕のある海常と霧崎の部屋を交換しないかってなったんだけど…まぁ、どういう訳か花宮くん達が嫌がりまして…部屋の交換は無くなりました。
わたしが言うのは変だけど…、ベッドが3つあればかなり楽になるのになぁ。それに花宮くん達も寝れる時間が増えるのにね…。それでもなく、常に1人溢れてたのに。
「そっちの黄色の扉が、一応キッチンみたいな感じ。まぁ何故か、お腹が空かないから使ってないけど」
「…へぇ、そうなんだ」
「まぁ、材料はあるんやけどな。腹は減らんけど、眠くはなるみたいでな。せやから、睡眠優先って感じやな」
「なのに、なんで部屋の交換を嫌がったのか謎ですね…」
「そりゃあ、花宮が潔癖だからじゃない? それと原が黄瀬が使ったベッドとか絶対に使いたくないって」
「原くん、黄瀬くんに厳し過ぎない?」
そして今は、瀬戸くんと今吉さんの2人に中央の棟内と外について色々と説明して貰いながら案内をして貰っているところである。
というのも、わたしがあまりにも今の状況を理解していないという事で、色々と見て回ってる感じです。
ちなみに瀬戸くん以外の4人はまた探索へ行っていて、他にも赤司くん達と誠凜の人達も探索に行っている。ちなみに倉多さんは、赤司くん達について行ったので今の中央棟は安全と言えば安全だったりする。
「中央棟内は、こんな感じかな。そもそも、部屋が多いだけで特に何もなかったし」
「でもなんか変なメモがあったって言ってなかった?」
「あぁ、それは屋上にあるよ。見たいなら連れて行くけど」
「まぁ、メモっちゅーか怪しい石碑が部屋の中心にある感じやで。んで、更に5つの石碑があるんやけど」
「その5つの石碑に証を示せば、元の世界に戻れるみたいな感じかな。しかも理由もなきゃダメみたいだから、面倒臭いんだよね」
…な、なるほど?
じゃあ、この上の階に行くのはその証を手に入れてからって感じなのかな。そもそも、証ってのもよくわからないけど…。最初に花宮くんが季節は分かりやすいって言ってたけど、季節の証ってなんだろう? それに季節に仲間外れとかってあったっけ?
と、まぁ…そんな感じで全く役に立たない、わたしが上の階を見に行ってもなんの意味も無さそうなので行かない事にした。なんか瀬戸くんも、それ以外本当に何もないよって言ってたし。
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