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わたし達のバカみたいな言い合いは今吉さん達が部屋に来るまで続いて、今はわたしが大人版男シロに色々と聞いているところです。
で、その前にちょっとシロの様子見って感じで今吉さん達がシロに色々と質問したんだけど、本当にまともに答えてなくて草だった。むしろ、聞いてない可能性すらあった。
だって、今吉さん達を無視してわたしの方を向いてずっとニコニコしてたからね、もはや怖いよね。
ちなみに余計な事が言えない呪いは、解除出来てたらしいです。なので、情報がありがてぇありがてぇ。
「じゃあ、今のままだと確実にわたしの脱出は無理って事だよね?」
「うん。でも大丈夫だよ、おねぇちゃんだけ残ったら僕が守れるから」
「離脱の儀式について聞け」
「いちいち、わたしを通すの面倒で草」
「…そうやって、おねぇちゃんに命令するのやめてよ」
「だったらテメェが答えろよ」
そしてシロがわたしの言葉にしか反応しないのが地味に面倒で笑える。そのせいで、さっきからシロVS真のバトルが勃発してる訳で…全然話が進まねぇんだよなぁ。
ていうか、真はシロに助けて貰ったはずなのに態度がクソ悪くてヤバい。まさに恩を仇で返してやがる。
ちなみに真並にシロに食って掛かってた一哉は、まじでうるさかったので部屋から出したよ。一哉の相手は弘と高尾に任せたというか、押し付けた。
で、真から色々と横から言われながらシロに色々と話を聞いた結果、どうやら…全員無事に脱出は無理そうですね!
わたし達のあの言い合いは、一体なんだったのか。
「…まぁ、普通はそう言うだろうとは思ってたよね」
「で、お前は千夏をどうしたいんだよ? お前の本当の目的は、千夏なんだろ?」
「…………」
「それはわたしも知りたいから、シロ答えてくれる?」
「…それは、っ!!」
「ふはっ、千夏に死なれちゃ困るんだろ? じゃあ、これならどうだよ?」
いや、あのですね…急に人の首を絞めるのやめてもらって良いですかね?
シロが初めてわたしの問いに言葉を濁したのを真は見逃さないし、それをチャンスだと思うくらい性格が悪いのは知ってたけどさ。
いきなり、首を絞められるとは思わなかったんですが。さすがに手加減はしてくれてるけど、自分でも表情が歪んでるのがわかるくらいには苦しいです。
そしてそれを見て周りがどよめき、シロは目を見開いた。
で、気が付いた時には真がシロに首を締め上げられてて…急いでシロにやめる様に言ったんだけど、シロの眼が本気でヤバかった。
それと真は簡単に命掛け過ぎだろ、まじでやめろや。相手はいくら軽いとはいえ魔術が使える訳で、そもそも人間じゃねぇんだぞ。
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