有能な生け贄 | ナノ
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ぐえ〜…くそ疲れた。
結果的に無事に地下室には帰って来れた訳だが、わたしと実渕がフラフラっで使い物にならないですね!

まぁ、わたしは元から魔術の使い過ぎだったから仕方無いとはいえ…実渕にはかなり無理をさせてしまった。



「ごめん、実渕。無理させた」

「あっらぁ! 千夏ちゃんから謝られるなんて怖いわ! それに別に大丈夫よ、気にしないで」

「全然大丈夫そうには見えないよ、実渕。それに志波さんも、また無理をした様で」

「わたしはいいんだよ。ま、それ相応の情報は持ち帰ったから。だから、そこで全力でわたしを睨んでいる呪われ組をどうにかしてくれ」

「いやぁ、千夏さんがいないって2人共かなり荒れて大変だったんスよ?」

「…黙れ高尾」
「…黙ってて」

「アッハッハ、すまんな! ワシが煽ったら更に機嫌悪くなってもうてな!」



…いやぁ、カオス。
もうね、かなり疲れ果ててるのに追い討ちを掛ける様に面倒臭くてキレそう。

とりあえず、真と健ちゃんはスルーしよう。なんかもう面倒臭いし、突っ込むだけ無駄だろうし。尚、高尾が無駄に真と健ちゃんに絡まれてるが見なかった事にしよう。

高尾、合掌。

で、わたし達が持って来たメモを今吉さんと赤司に渡してゆっくりと壁に寄り掛かる。ちなみに実渕もわたしと同じくダウン中で、壁に寄り掛かりながら座ってるよ。



「…大丈夫かよ」

「途中まで弘が運んでくれたから思ったより大丈夫」

「でもかなり顔色悪いぜ」

「だろうな。頭ぐわんぐわんするもん。でも気失わなかっただけまし」

「なーに、コソコソしてんのー? 千夏とザキのえっちー」

「う、わぁ…うるさいのが来た。ちょっとまじでキツいから弘とシロから説明しといて。わたしは寝る」



うーん…まじで頭が痛い。
ギャーギャーと喧しい一哉の相手をする元気もなくて、逃げる様に部屋の端に向かう。

メモを読みながら森山に質問をしている今吉さんと赤司、それに参加しつつも不満そうな呪われ組。そしてギャーギャーと喧しい一哉達と嫌々ながら説明をしている弘とおろおろしてるシロ。

いや、まじでカオスで草。



「寝んなら違う部屋行けよ、ここじゃうるせぇんじゃねぇの」

「……面倒臭い。後、お前も話し合いに参加しろよ」

「そういうのは今吉サンの担当で俺はしねーんだよ」

「お前、頭悪いもんな。仕方無いな」

「うっせ。つーか、あんた本当に無茶すんの好きだな、死にたがりか?」

「死にたがりだったら、情報収集なんかしねぇだろしね」



で、何故か話し合いに参加する気がないのにこの部屋にいる青峰に絡まれました。

いや、わたしは寝たいんだ。
邪魔をするなガングロ。

ていうか、わざわざわたしの隣に腰を下ろすな。あっちいけ、どっかいけ、むしろ帰れ。


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