有能な生け贄 | ナノ
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02*(1/4)

あぁ…面倒臭い。
そして絶望的。

とりあえず、ここに喚ばれたメンバーの確認をしたんだけど…まじで許さねぇからな。

誠凛は、日向・木吉・伊月・黒子・火神の5人。
海常は、笠松・森山・早川・黄瀬の4人。
秀徳は、宮地・木村・高尾・緑間の4人。
桐皇は、今吉さん・若松・桜井・青峰の4人。
陽泉は、福井さん・劉・氷室・紫原の4人。
洛山は、実渕・葉山・根武谷・赤司の4人。

霧崎は、割愛。

いや、絶対におかしいんだよなぁ。なんでわたしいるんですかね? いやまじでさぁ。



「では、ここに喚ばれた時に皆さんは一緒にいたという事で間違いないですか?」

「まぁ、桃井はおったけど。除外されたんやろ」

「うちのリコもそうだな。一緒にいたからな」

「キレそう」

「まぁまぁ、千夏さんは特別って事でー! そんな怒ってたら可愛い顔が台無しですっ…いたっ!」

「高尾が勇者過ぎてうける」



うるせぇんだよ、高尾ォ!
特別とかクソ程嬉しくねぇ上にまじで迷惑だからね。とりあえず、カラカラと笑っている高尾に蹴りを入れてから、各部屋にあったノートやら怪しい小瓶やらを調べる。

魔導書の書写とメモ入りのノート。(ラテン語)
実験内容と経過を書かれた本っぽいノート。(ラテン語)
多分、ここに喚び出された人が残した日記が数冊。(フランス語とドイツ語と英語が主)

それと、青い液体が入った小瓶と白い粉末が入った小瓶と緑の粉末が入った小瓶。

正直、小瓶の方は全く情報がないからスルーしよう。下手に使って取り返しの付かない事になっても困るし。



「英語はまだしも、フランス語とかドイツ語って無理があるんじゃねぇの?」

「そこに天才がおるやろ」

「…チッ、千夏と健太郎も読めますよ」

「わたし日本語しかわからないんで、無理です」

「くだらねぇ嘘付いてんじゃねぇよブス」

「うるせぇクソ眉毛。フランス語もドイツ語もニュアンスでわかるだろ、普通」

「わかる訳ないんだよなぁ…」
「むしろ、花宮達がおかしいよねー」
「英語ならまだ読めるが」



本を読め、そして勉強をしろ。ていうか、わたしはそこまでじゃねぇって言ってんだろ。独学で覚えた程度だから、正確さは皆無ですし。特にラテン語な。あれは、本当にちょこっと興味を持って勉強しただけだし。

フランス語は、まぁ…ボチボチイケるけど。たまに本読むし。ドイツ語は、まぁ…フランス語の延長線みたいな感じかな。

ちなみに真と健ちゃんも多分、そんなノリ。だけど、真はわたしや健ちゃんなんかよりぶっちぎりで理解してると思う。あいつ、頭ん中おかしいから。

ちなみにラテン語については、健ちゃんはわたしに強制的に付き合わされて一緒にちょこっと調べた時に、珍しく面白がって自ら覚えてました。

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