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ったく、なんでシロにまで指摘されなきゃならんのだ。ていうか、別にわたしはマジで気にしてないからな。
そもそも、わたしがあいつ等の機嫌を取る必要ないし。儀式をすれば済む話なんだから、さっさと魔法石を探した方が時間も無駄にならないはずなのに…はぁぁぁあ〜。
まぁ、シロ的に変にわたしがみんなとギスギスしてるのを見たくないのと…なんなら、わたしもなんか辛そうに見えたらしくさっさと仲直りしたら?って言われた訳だよ。
まぁ、全然辛くないんだが?って感じだけど…仕方なく戻って来た感じね。で、シロはみんなの回復でそれなりに魔力を使うから休んでるみたいな感じね。ちなみにシロがいるとややこしくなるからって、シロ自ら待機してるって言い出したからね。
尚、本当は一緒に行きたいんだからね! と言われたのは言うまでもない。マジで気を遣われている。
「…それで、どこ行くんだ?」
「んー、知らね。千夏に聞けば」
「いや、普通に考えて他の奴等が2階調べてんだから1階だろ」
「普通とか知らねぇし。誰もが千夏と同じ考えしてるとか思わないでくれる?」
「はぁ? うざっ」
「…はぁ、すぐに喧嘩すんなよ」
しかも探索メンバーは、揉めに揉めた一哉と盛大に言い合いをした弘っていうね! 絶対に嫌がらせだろ。ていうか、仲直りってなんだ? そんなもん必要あんの? つーか、一哉に至っては最早何にキレてんのかわからんし。
もうね、本当にダルい。
なんか反発的な一哉に普通にイラッとしたので、無視して近くの部屋に入る事にする。
相手にするだけ無駄だし、どうせお互いにイライラするだけだからね。
ていうか、真と言い合いにした時にお前も言いたい放題ヤジ飛ばしてただろ。今更、何がそんなに不満なんだよ。常にキレてんじゃねぇよ、面倒くせぇな。
「…なぁ、千夏」
「ん、なに?」
「なんつーか…色々悪かった。マジで千夏を責めたかった訳じゃなくてよ…ただちょっとなんで俺等を頼ってくんねぇんだよって腹が立ったっつーか」
「……あー」
「ちゃんと謝ってなかったからよ。それに千夏の立場になって考えてみろって瀬戸に言われて、なんつーか…確かにそこまで無理するのも仕方ねぇなって…」
「まぁ…弘がわたしを心配してくれてるのはわかってたし。なのに、…わたしもキツく当たってごめん」
……あー、うん。
素直に謝られると、やっぱりわたしにも非はあったので…そりゃあ謝りますよ。
ていうか、普通に考えて弘だしな。深く考えてる訳じゃなくて、ただただわたしが心配で力になりたい、だからなんでもいいから頼ってくれよ! って感じで、イラついてたのはわかってたからね。
…なんていうか、マジでわたしが余裕ないせいで八つ当たりした感じだったしな。
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