有能な生け贄 | ナノ
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シロが姿を消してから何度か激しい爆発音が聞こえたけど、どうせシロが暴れてんだろうなぁ〜みたいな感じで、誰も反応しなくて笑った。

つーか、花宮と瀬戸は魔導書を読むっていう役目があるけど、俺等マジで何もやる事ないんだけど。たまに千夏のほっぺをツンツンするくらいしかやる事ないんだけど。

しかも思った以上にこの場の空気重いからね。俺等はあんまり気にしてないっつーか、どうにもならないもんはどうにもならんし、別に生きてるから大丈夫っしょ! って感じなんだけど、他の連中はそうでもないらしくめっちゃ面倒臭い感じになってる。



「ねぇねぇ、空気重過ぎて吐きそうなんだけど」

「よし、しりとりでもするか」

「古橋の思考回路がヤバ過ぎて草」

「では、不老不死…で "し" だぞ」

「しかも勝手に始めるし、最初から意味わかんねぇし、マジでなんなの?」

「鹿」

「いや、ザキもシレッと混ざってくんなよ」



そして何故か、普通にしりとりを始める俺達である。マジで意味わかんないし、クソだと思いました。ていうか、大した暇潰しにならないんですけど。

まぁ、たまに花宮から千夏の服脱がせとか腕見せろとか色々言われるけど、マジでそれくらいしかやる事ないからね。

つーか、千夏の下着姿に誰も突っ込まないのもクソウケるよね。いや、まぁ…全身変な模様っつーか呪文? に埋め尽くされてるからアレだけどさ。

とりあえず、何度も脱がずの面倒だから下着姿に上着掛けてあげてる感じね。下着のまま放置してたら、高尾に "流石に鬼畜過ぎません?" とか言われて上着渡されたからね。

ちなみに "どっちに?" って聞いたら、 "ちょ、最低過ぎッスよ!!" ってクッソ爆笑してた。いや、お前も爆笑してんだよなぁ。

まぁまぁまぁ、千夏ってば内面クソなだけで外見はマジでパーフェクトだからね。そりゃあ目の毒だよね、仕方ないね。



「…少し、他の部屋にまだ何かないか探して来ますね。何もしないでジッとしているのも辛いので」

「せやな。ワシも少し見てくるわ」

「いや、赤司は残れ。まだ聞きたい事がある。他の連中は、好きにしてろ」

「わかりました。実渕は、どうする? もちろん、此処に残っていてもいいけど」

「そうねぇ…ちょっと気になる場所があるから、行ってくるわ。もちろん、地下から出たりしないから安心してちょうだい」

「あ! なら俺が一緒に付いて行くッスよ! 俺もちょっと気になるとこあるんで!!」



で、なんかジッとしてられない連中が部屋から出て行ったんだけど、俺等はもちろん残るよ。

千夏がいるし。
花宮と瀬戸は、魔導書に集中してるしね。下手に離れて、何かあったら困るし。


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