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今日は、色々とありまして…なんと! わかちゃん宅にお邪魔させて貰ってます。

理由を話すと長いんで割愛するけど、とりあえずわかちゃん家に遊びに来た感じです。



「本当に見るんですか?」

「うん! 見たい!」

「まぁ…いいですけど。別に見てて楽しいものじゃないですよ」

「大丈夫! 勝手に楽しむから!!」



そして現在、わかちゃんの古武術の稽古を見学させて貰ってる訳です。

稽古着に身を包んだわかちゃんがスッと立ち上がり、静かに構える。

うーん、テニスをしている時に何度も見た構えだけど、やっぱりテニスの時とはまた違う雰囲気で思わず魅入る。

ていうか、あの凛とした表情で真剣に稽古をしているわかちゃんの横顔が綺麗過ぎてやべぇ。なんだこのイケメン。



「・・・なんで、そんなに真剣に見てるんですか」

「いや、わかちゃんがイケメン過ぎて目が離せなくて」

「遂に頭がおかしくなったんですか」

「ちょ、誉めてるのにひでぇ!」

「・・見てて良いとは言いましたが、そこまで真剣に見られると集中出来ません」

「修行が足りんな!!」

「うるさいです」



なんか普通に誉めたのに、暴言吐かれた挙げ句、とんでもねぇ顔で睨まれたよ!

いやしかし、まさかあたしのせいで集中が出来ないだなんて。なんというか、見学を中止しなくちゃならんではないか。

うむ、しかし…わかちゃんが稽古をしている間、あたしはなにをしていればいいのだ。アレか、その辺を散歩でもしてればいいのか。



「ん〜、じゃあわかちゃんの稽古が終わるまで、どっか行ってようか?」

「・・・なら、なまえさんも一緒にやりますか?」

「え、稽古を?」

「はい。よく教えて欲しいって言ってるじゃないですか」

「いや、確かに言ってるけどさ。わかちゃんの稽古でしょ?」

「自分の稽古をやりながら、なまえさんに教えるんで大丈夫ですよ」



"だから、どうです?"と軽く頭を傾げるわかちゃんがイケメン過ぎて禿げそう。

しかも、これで文武両道だってんだから恐ろしいぜ。ていうか、今更ながら本当にテニス部ってイケメン多いよな。

正直、立海のテニス部がキャーキャー言われるくらいに顔が良いのはわかるけど、あたしの中では、それ以上に氷帝がやべぇと思う。

跡部くんとか人形レベルだからね。あれは、まはや同じ人間とは思えないからね。

そのレベルにちゃっかり肩を並べるわかちゃん達も、つまりはかなりレベルが高い訳だ。まぁ、わかちゃんは目付きは悪いけどな。

つまり、氷帝はやべぇ奴等って事で納得してくれたまえ。



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