晴れわたる空に虹 ピピピピッ 部屋に電子音が鳴り響く 『ん〜…』 布団にでることなく 手探りで目覚まし時計を止め 漸く目を覚ました 『夢、か…。なんか、すっごいリアルな夢だったなぁ』 カーテン越しに差し込む柔らかな日差し 『よしっ!さっきのはなかったことにしよう!どうせ夢なんだし』 それに今日からは高校生なんだからねっ しぐれは真新しい制服に袖を通し 朝食をとって いろいろ身の回りの準備をしてから 玄関へと歩を進めた 全てが新しい空間に私はいくんだ 過去にあったことは忘れよう 今までの自分とはここでお別れ 『ふぅ…』 息を整えドアノブに手をかけ その手をまわす しぐれは温かい日差しに迎えられながら 新しい生活 新しい日常へと歩んでいった [*前] | [次#] |