この熱は消えぬまま


ずっと
ずっとボーっとしてる

そういえば
名前とか聞くの忘れたなぁ

また…会えるかな

「姐御、しぐれが変アル」
「早速好きな人でもできたのかしら」
「しぐれー!」

ドンッ

「うわぁっ」
「どこのどいつアルか!」
「へっ?何が?」
「どこのどいつのこと好きになったアルか!」
「…それがね―…」

昨日の経緯を順をおって説明した

「そいつはやめとくヨロシ」
「なんで?」
「あいつはとんでもないタラシネ」
「なんで…なんでそんなこと知ってるの?」
「あいつは…あいつは私のバカ兄貴アル」
「っ!」
「だから言ってるネ。私はバカ兄貴のせいでしぐれが傷つくのみたくないヨ」


このは消えぬまま
心配して言ってくれてるんだろうけど
私の想いは
変わらないよ



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