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- ナノ -

2017 06 04

月島 不仲 青春
「いらないよ、何入ってるかワカンナイじゃん」「は?コンビニで買ったし」「それ自慢げに言うことじゃないと思うけど」クラスメイトの月島、仲は悪い、でも好き。好きだから嫌い。誕生日、スイーツを彼へ。「いいから貰ってよ」月島とパチン、目が合った。私のこと好きにならない月島が、嫌いだ。

2017 06 04

影山 クラスメート 大嫌い
「お前と月島、似合わないだろ」ぽつんと発せられた言葉は私宛てらしい。月島くんかっこいいよねと騒いでいた昼休みの後、突然影山はそう発言した。「関係ないでしょ」「似合わない」「影山の意見は聞いてない」「聞けよ」「嫌」「…俺っ、あぁもう、いい、」こっちがもういいわバカ、大っ嫌い。

2017 06 04

及川 同僚 消毒
煙草の匂いもお酒もお世辞とウソで塗り固めた会話も嫌い。職場の飲み会は地獄だ。「お前さぁ、そんな顔しない方がいいよ」同期の期待の星は呆れたように言う。「仕方ないでしょ」「ヘラヘラ笑ってさ」「は?」「…愛想振りまかないでもらえる?」ポンと触れられた肩が熱くて火傷でもしたかのようだ。

2017 06 04

花巻 弟の友達 痛み
私の弟と何を話しているのかゲラゲラ楽しそうに笑う彼に出来れば会いたくなかった。心臓がぞわぞわするから。「それでさー彼女と映画行ったんだけど」「ベタかよ!」「仕方ねぇだろ初めてなんだから」てへへって恥ずかしそうに笑う姿に切り刻まれるのに、好きだという想いはどうやっても萎まないのだ。

2017 06 04

月島 セフレ 初恋
彼氏いるからって、その意味が理解できなかったのか僕は「別にいいです」ってよくわからない返事をした。何でこんな人が好きなんだろう。好きでもない男の上で好き勝手腰振って喘いで。「蛍く、て、つなご、」ただそう笑うこの人が嫌いになれない。自分のものになるかもなって、淡く期待しているんだ。

2017 06 04

金田一 幼馴染 午前
女の子って背が高くてスポーツができればそれでいいのか。気になって地味にモテる彼につい声をかける。「隣のクラスの子が金田一の事気になるって言ってたよ」「…あっそ」「嬉しくないの」「別に」つまんないのってぼやく私は気付いていない。金田一が私のことが好きだなんて、気付くはずないじゃん。

2017 06 04

木兎 セフレ きらめき
木兎の事だしセックスしたら私を好きになると思ってた。なのに熱が上がることはなく私の方が勝手にのぼせてる。鍛えられた身体とか達する時の瞳とか漏れる声とか。「ねぇ」「ん?」「…気持ちいい?」「ん、すげー気持ちいい」あっそ、じゃあいいや。とろけるように笑った男が、キラキラと眩しかった。

2017 06 04

黒尾 浮気 秘密
「黒尾と保健室でエッチしたんだ」って校内放送で学校にいる全員に自慢したいけどしないよ。黒尾、彼女いるから。でもバレなかったら多分またしてくれるの。ほら、携帯が鳴る。保健室の先生これから出張だってよってそれだけの連絡。階段を降りるリズムは、そりゃあもう軽快だった。

2017 06 04

二口 ケンカップル コミュニケーション
「お前の口紅さ」「かわいい?」「人食ったみてぇだな」「は?」「人食ったみて「いやそれは聞こえてるし」初めてつけた真赤な口紅。堅治は不愉快そうに「べったりつけすぎなんだよ」って。ぐ、ぺろり、くちゅり。「こんくらいだろ、普通」唇に付着した赤を手の甲で拭う男が、悔しいけれど好きだ。

2017 06 04

五色 ケンカップル 逃げる
「俺悪くないし謝りたくないですよ!」年下の彼がバレー部の奴に溢しているのを耳にして、判決は有罪。避け始めたのはは2日前。「いい加減仲直りしましょうよ」「何で、悪くないんでしょ工くん」「悪くないですけど、先輩のこと好きだから」だから無視しないでくださいって必死な彼は、結構、可愛い。

2017 05 20

田中 家庭教師 一方通行
「うん、正解。すごいね、先週全然できなかったのに」そう言って笑う年上のこの人が欲しくて欲しくて、大嫌いな勉強なんか頑張っちゃって。「やればできるじゃん、田中くん」左利きの彼女は赤ペンを持ってそう言うが、もうそれしか目に入らない。薬指のシルバーのそれが、憎たらしくて仕方ないのだ。

2017 05 20

田中 友達以上恋人未満 理想
「あの子と別れてよ」そう言った私を意味がわからないと言いたげな顔で見つめ…いや、睨んでくる。あぁもう何でこんなこと言ってしまったんだろう。でももう我慢できないの、好きで好きで堪らなくて。「そういうの言うか普通」からかわないでくれってそう言う田中の顔が切ないのは、ねぇ、なんで?

2017 05 20

松川 夫婦 微熱
「一静のて、冷たい」同じ名字の女はちょくちょくほんのり発熱する。その度にこうして俺の手を頬に当てて、ここまではいつも通りなのに。「っなに、して、」「すき、ゆび…っ、」ちゅぽり、中指を口に含んで舌を這わせて。「…ね、ダメ?」ダメだよ、それ反則。どこで覚えたのと苦笑するしかなかった。

2017 05 20

赤葦 許嫁 お仕置き
「約束したじゃん、ねぇ、したよね?」女に問いかけたって返ってくるのはぐちゅり、粘着質な音と掠れた喘ぎ声だけ。いつの話してんのって、1時間程前は威勢良く言っていたのにもうその姿もなく。幼少期の約束を破りそうな女にまた聞くんだ。「俺のでしょ?ねぇ」返事は必要ないよ、1つしかないから。

2017 05 20

二口 セフレ 魔法
「って、爪、」本当ムカつく。気持ちいいところ全部知られてるのも最中の苦しそうな声も稀に見せる厭らしい笑顔も痛くねぇかって今更の気遣いも。こんなクソ男に何で私が本気にならなきゃいけないの?そう思って堅治の広い背中に爪を立てる。私のでもあるからねって、ふふ、気付けばいいのにあの女。

2017 05 20

二口 ご近所さん 制服
季節が変わるから当たり前。狼狽えることじゃない。「…んな見んなよ」1つ上の彼は1年先に高校生に。去年と異なるブレザー姿が見慣れなくてじとりと観察してしまう。「似合いすぎじゃね?俺」「…学ランの方が似合ってた」そう吐き捨て背を向けて。ずるい、勝手に行かないでって勝手なことを思った。

2017 05 20

田中 バカップル 天使・悪魔
「りゅう、」甘ったるい声で俺を呼ぶ彼女は確かに可愛いけれど。「来月コンサート行きたいの」ほら出たよ、男性アイドルにどハマりしてるこの女は本当。「ねぇ行ってもいい?」ちゅと耳に口づけしてそう言われたらほら。「どうぞ、」と仕方なしに言えば満面の笑みが返ってきた。可愛いなちくしょう…。

2017 05 20

川西 幼馴染 心拍数
「お前まだ課題おわんねぇの」夏休み、クーラーのない自室というのはただの監獄だ。暑すぎんだろお前の部屋、と文句を言いながら太一は入ってきて。「暑いもん、無理」「だと思った」ほらよ、って氷菓子を頬にヒヤリ。「早くしないと全部食うよ」そう笑う意地の悪い幼馴染が内側から私を熱くした。

2017 05 20

岩泉 主従関係 電話
「何で折り返しくれないの」忘れてた、と彼。嘘はつかない。私のことはちゃんと好きでいてくれる。俗に言う理想の彼氏なんだけど。「…わりぃ」「他の女の子と会ってた?」「お前以外と会うわけねぇべ」面倒な女のふりをしても理想の彼氏はいつも欲しい言葉をくれるから、ほら、ね?やめられないよね。

2017 05 20

岩泉 教師 魔法
その言葉に意味がないことはわかる。マセた高校生は可愛いもんで、課題のチェックをしていれば訳のわからんキャラクターが描かれたメモ紙に書いてある。“岩泉先生だから授業真面目に聞いてるよ”って。なんだそれと思いつつ知ってるよ、とも思う。なんて返そうかと悩みながら赤ペンを右手に持った。
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