4 ※微エロ注意 頻繁にしたいって思っているわけではないけど、たまにどうしようもなく欲しくなる時がある。 「……ば、か…何しやがっ」 「……んん、」 真夜中、仕事で少しだけ疲れてるお風呂上がりのシズちゃんにキスをされて、体の奥からゆらりと熱を持ち始める。昼間は会えなかったから、その分夜は一緒にいたいの。ダメかな、わがままかな。 「…だいじょぶ、これだけさせて…」 「…これだけって…」 ベッドに俺と一緒に座っていたシズちゃん。俺は降りて、シズちゃんの下腹部を部屋着代わりのジャージの上から口でくわえる。まだそれだけだと言うのに見上げると頬は真っ赤に染まっていて、困ったように俺を見ていた。 シズちゃんは俺の事に関しては殆ど抵抗なんてものはしない。多分シズちゃんに拒まれれば、俺がどんな反応をするか目に見えているからだ。シズちゃんは優しいから、嫌なことでもきっと我慢してくれてるんだと思う。果たしてこの行為が嫌だと思っているのかは分からないけど、俺が彼の優しさに甘えているのも事実。拒まないなら、俺は無意識にシズちゃんを蝕もうとする。そうして徐々に依存していった。 暫く口に含んでいると、中心は熱を持ち始め、硬さも増してく。小さく肩で息を整えるシズちゃんは明らかに欲情していて、笑みを零さずにはいられなかった。 なんて表情をするんだろう。可愛い。誰にも見せたくないな。見せる予定もないけどね。このまま、ずっとずっと独り占めしていたい。 「う…はあ、…いざ、」 「シズちゃんはそのままで平気だからね。ちゃんと最後までしてあげる」 「………っ」 ジャージと下着を下ろし、直に口に含むと、シズちゃんの肩はびくりと震えた。初めての行為ではない筈なのに、どうしてだろう。 「あ…んぐ…ぅ」 独特の苦味が口内に広がるが、耐えられないわけではない。むしろシズちゃんのなら大歓迎だ。シズちゃんが気持ち良いと感じるところだって全部知ってる。上手く出来ているかは分からないけど、舌先を使って先端部を執拗に攻めたてていると、荒く色を含んだ息遣いが聞こえてきた。 「はあ…も、いい…っいざやっ離せ…!」 「…っ」 「だめ、バカっいいからっ」 喋ることは出来ないので首を振って拒否の意を表す。シズちゃんが本気で焦り始めているということは、限界が近いのだろう。ちらりと表情を伺うと、なんだか泣きそうになっていた。理由はなんとなく分かる、ずっと一緒にいるんだから。 「んぅ…っ」 あと少しだ、と口の中に入りきらない根元は手を使って擦ると、シズちゃんは俺の口内に吐精した。 「ばっか!何して…吐き出せ!」 「んー!」 「っ…汚いってあああ飲むなっ!」 喉を動かしたことに気づいたシズちゃんは慌てて俺の腋下に手を挟み持ち上げ、膝に座らせられた。 「汚くなんてないよ」 「…〜〜っ!!」 必死に俺の口元を拭うシズちゃんの色素の薄い瞳を見詰めると、恥ずかしかったのかきつく抱き締められる。まるで子供のような扱いをするように背中をぽんぽんと撫でてくれた。優しくて、心臓がずきずきと痛んで、涙が溢れてきた。 「シズちゃんの遺伝子がこのまま俺の腹ん中で受精してくれたらいいのに」 「……だからって」 「……そんなこと、絶対無いのにね」 異常な人間でごめんなさい。 |