bun | ナノ




体育の時間


※来神時代静雄+臨也+新羅で短文
※CP要素無し




6時間目に体育ってなんか、ちょっと得した気分にならない?
…ならない?…そう。

「はぁ…バスケか…面倒」

「得した気分にならない?っつつったのは誰だよ」

「新羅ぁーそこのボール取ってぇ、つかシズちゃん的当てゲームしよう」

「うん、いいよ」

「おいこら待て殺すぞ」

「股間が100点、頭が50点で、その他1点ね」

「小学生か」

体育館の隅で、俺と新羅は座って、シズちゃんは立ちながら壁に寄りかかっていた。別にサボっているわけではない。今日の体育の授業はバスケ。クラスを4チームに分けるのだが、コートは1つ。残念ながら2チームが試合している間、残りの2チームは体育館隅で待機しなければいけない。実に退屈だ。
それに、体を動かすのは嫌いじゃないけど、ルールに縛られたスポーツは嫌い、窮屈。

「じゃあ行くよー」

「いっぺん死ぬか?ああん?」

俺がボールを構えた瞬間、試合終了の笛が鳴った。先生がチーム交代ーと叫んでいる。熱血すぎて隣のコートでバレーをやってる女の子たちが驚いてるね。

「おら、行くぞ2人とも」

「うん、行ってらっしゃい」

「静雄、頑張ってね」

「手前ら…行かねーのか」

「だって面倒臭いじゃん。やだやだあんな汗臭い選手に混ざってバスケなんて」

新羅も同じ事を考えていたのかうんうんと頷いた。普段の授業だけ真面目に受けといて体育となると適当なんだな新羅。まあ気持ちは分かるけどさ。
シズちゃんの眉間に皺が寄るがその顔は直ぐに反らされ、コートの中へ入っていってしまった。先生から蛍光ピンクな4番のゼッケンを受け取り被っていた。ピンクとか似合わない面白すぎる。次第にざわざわとするコート内。そりゃあシズちゃんが仲間なら心強いかもしれないけど、シズちゃんだもん怖いよね。相手側からしたら尚更だよね。

さて、どんな珍プレーを見せてくれるんだろう。

「臨也…楽しそうだね」

そういう新羅も相当楽しそうな表情してるじゃないか。

結果、被害はボール2個と人間4人。うん、まだ少ない方だよこれは。






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ゼッケン、という言葉が全く思い出せなくてめちゃくちゃググりました←

体育やるシズちゃんって絶対萌える、と思って書いたものです。本当はこのまま体育倉庫でいやんあはんな展開にするはずだった…勿論シズイザで(…)