「なまえちゃん遊園地行かね? てか私服カワイイ〜〜〜!!!!」
「お願いだから当たり前のように家に来ないでください……」
「とびきり怖いお化け屋敷があるんだって」
「お化け屋敷……」
「お! 興味ある?」
「い、いえ、そんなことはないです!」
「とびきり怖いって謳ってんならそりゃ怖えんだろうな〜」
「……」
「ね、オレも一緒に入るからさ、行こ?」
「やです……」
「なんでだよ」
「だ、だって……」
「だって?」
「……ガ、ガルガリさんがこわくて……」
「エ〜? オレェ?」
「(言ってしまった殺されそう)」
「オレ、なまえちゃんに対してはめっちゃ紳士なんだけど?」
「紳士……?」
「アイスだってホットドッグだって奢ったろ〜?」
「そ、それはガルガリさんが勝手に」
「ハ?」
「ひ」
「ハ〜……この仮面取っちゃおっかな」
「そ、それはだめです、絶対! 殺されちゃいますよ」
「心配してくれるんなら遊園地行こ〜〜〜ぜ〜〜〜!」
「ええ……」
「なまえちゃんが断るんだったらこの仮面外す」
「あ、あう……い、行きまひゅ」
「よっしゃ! じゃ、準備しておいで」
「うう……」
「なんで泣くの?」
「……」
「泣かないでよ。オレまで悲しくなっちゃう」
「ごめんなひゃい……」
「ま、行ったら必然的に笑顔になるか!」
「……」
「じゃ、出発進行〜!」
「うううこの既視感〜〜〜……」

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