「あー! こんなところに居たのか。本当面倒かけないでよ。どれくらい時間かかったと思ってるの?……は、ははは! なにその顔。まさか見つかるとはって? 私に不可能はないんだよ。あーおもしろい。……なぜ私がお前のことを探しているのか? その程度の頭じゃ思考できなさそうだ。私はお前を殺したいんだ。あれっ逃げるの? まあ予測してたけど。いいよ、逃げなよ。でも私は絶対にお前を逃さない。地の果てまで追いかけて殺す。救いを請うても殺す。死んでも殺す。私にはそれができる。私だからこそできるんだ。一般的に言える倖せを享受しているお前が憎たらしくて仕方なくてね。あらら、転んじゃった。……ああ、腰抜けてるのか。惨めだね。お前はさ、モンスターの死に際って知ってる? そう、姿形も残らない。儚いよね。私は結構好きだけど。……なんでこんなことするか? さっきも言っただろ、私はお前が嫌いなんだ。長話をするつもりは毛頭ないよ。最期になにか言い残したいことはある? まあ聴かないけど。このまま悲嘆しながら死ね。……は、はは、あーあ」

- ナノ -