「頭痛ぇ…」
「おや、恢君。君が不調を訴えるなど珍しい事があるのだね。もしかすると雨が降る前兆なのかもしれない。そうそう、古代の女王・卑弥呼は頭痛持ちで、雨が降る前など頭痛が必ず起きて天気を予言していたそうな…」
「………教授、今貴方のウンチクに乗れる元気は無いので黙っ…ゲフン静かにしてて貰えますかね」
「おやおや、外は空が低い。本当に雨が降ってくる様だね」
「あー…最悪」
「取り敢えずそんな時は、少しでも寝て休みなさい」
「(教授がまともな事言い始めた…だと)」
「寝ている恢君の顔に思う存分落書きをしといてあげよう、勿論油性ペンでね」
「ただの嫌がらせじゃないですかっ、期待した俺が馬鹿だった…」
「まともな上司からの気遣いだと思ったのかね。まだまだ甘いな恢君」
「真面目に殴っていいすか。なんかそうすれば頭痛も治りそうな気がしてきました」
「あ、いや、今のは言葉の綾と云うモノで…怖いよ恢君、口は笑ってるけど目が笑って無いのがとてもこわっ…ぎゃああああぁぁぁ…!!」