居ては為らない。
あの方はこの世界に居ては為らぬ。
自室の暗闇の中で、蒼白い月に語り掛ける様に瞑目する。
自らを神と云うあの方は、最早、誰もが認める権力者と成っていた。
しかし、それは多大な犠牲を厭わずに、恐怖による支配。
今の世界はそれを受け入れ様としている。
だが決して許されてはいけない現実。
しかし、あの方を討ちその後は、再び混沌の渦が再び世界を呑み込んでしまうと云う危惧も同時に残る。


「だが、これ以上は…」


光秀の中の恐怖はもう耐える事が出来ない程に肥大している。
これ以上あの方を留めては為らない。


「例え、相討ちになろうとも」


誰よりも恐怖し、誰より愛すあの方をこの手で討つのだ。
誰にも任せなどしない。








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