桃天「兄貴!兄貴!トリック・オア・トリートォ!お菓子くれなきゃいたずらしちゃうっスよ!」
狂夜「…。」
桃天「あ、あれ?兄貴…?」
狂夜「楽しそうな雰囲気でさらりと流してるが軽い恐喝だよなそれ。」
桃天「…そこは皆の暗黙の了解っスから触れちゃダメっスよ兄貴…。」

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祇園「狂ちゃん!トリック・オア・トリート!お菓子くれへんのやったらいたずらしてまうえ?」
狂夜「…お前んとこ老舗の呉服屋だろ。西洋の祭りではしゃぐなよ。」
祇園「今の時代にそういうこと言うんはナンセンスやえ狂ちゃん。」

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鋼夜「狂夜ぁぁぁ!トリック・オア・トリートォォォ!菓子寄越さねぇやつは半殺しd「うるせぇ!近所迷惑だ!」
鋼夜「痛いっ!何これ?飴?投げつけるとはなんてアグレッシブな渡し方。ん?しかもハッカかよ!」
狂夜「近所のばあちゃんから貰ったんだよ。」
鋼夜「ハッカはおばあちゃんの味!」

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夏紅夜「きょうちゃん!トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃいたずらしちゃうわよ。」
狂夜「ったく、ほらよ。」
夏紅夜「えっ、もしかして用意してくれてたの?」
狂夜「ちげぇよ。お袋から貰った饅頭の余りだ。」
夏紅夜「余りでもいいわ。嬉しい。じゃあ、お礼にいたずらしてあげる(はぁと)」
狂夜「おい、なんで最初にトリック・オア・トリートって聞いた?」

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柚子「きょうくんトリック・オア・トリート!お菓子くれないなら・・・こうくんにいたずらしちゃうぅ♪」
狂夜「はい、どうぞご自由に。」
柚子「きゃー!やったぁー!こーくぅーん!いたずらしちゃうぞぉー♪」
鋼夜「Σいやいやいや、おかしいおかしいおかしい!何かがおかしいぞおい!」

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辰馬「ハロウィンとかいうものらしいやねや。菓子よこせ。」
狂夜「なんで俺がお前にやらなきゃならねぇんだよ。逆によこせよ。」
辰馬「なんじゃと!わしから姐さんを奪っておいてさらに菓子を要求するとは!決闘じゃ、今日こそけりをつけてやるき!」
狂夜「意味わからねぇし奪ってもねぇし相変わらずめんどくせぇなお前。」

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蓮華「北城狂夜、トリック・オア・トリートだ。」
狂夜「・・・。なんで大企業の御曹司がしがない学生に菓子要求してんすか。」
蓮華「ハロウィンにはこう言うのが好例だと聞いてな。なに、私も本気で君にお菓子を要求するつもりはないさ。むしろ私が渡す方だろう。ほらとっておきなさい。」
狂夜「・・・とっておきなさいって普通の学生にポンって百万キャッシュで渡さないでください。」
蓮華「ああ、それもそうだな。では小切手で「そういう問題じゃないっす。」

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要「よるよるぅー!お菓子ちょーだぁーい!」
狂夜「その呼び方やめてくれませんかってトリック・オア・トリートじゃないんっすね。」
要「トリート・アンド・トリート!」
狂夜「最早菓子しか眼中にないんっすね。はい、どうぞ。」
要「・・・。わぁーい!たったこれぽっちのお菓子くれるなんてよるよるは優しいなぁ!」
狂夜「足りないなら素直にそういってくださいよ・・・。」

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狂夜「つーかなんで俺に全員たかってくるんだよ。おかしいだろ。むしろ俺がお前らにトリック・オア・トリートって言う方だろ。」
鋼夜「え?何何?狂夜くん言いたかったの?トリック・オア・トリートって言いたかったの?」
祇園「きょうちゃんもかわええところがあるんやねぇ。」
桃天「兄貴!どうぞ言ってくださいっす!」
夏紅夜「言ってきょうちゃん!むしろ私にいたずらして///」
辰馬「なんじゃと!そがぁなことはわしが許さんき!決闘じゃ!」
蓮華「どんなお菓子がほしいんだい?いくらでも取り寄せよう。」
要「僕のペロペロキャンディあげようか?」
柚子「さぁ、遠慮しないで言ってきょうくん!」
狂夜「言いずれぇわ!つか言いたいわけでもねぇよ!」
全員「遠慮しなくていいんだよ。」
狂夜「うぜぇわ!帰れ!」

─END─
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