それは突然にきた

「たい、さ」

名前が呼びたい
声に出して叫んでみたい

震える声帯!
ああ、動け俺の口!


call you name (エド)
−−−−−
目の前でうずくまる子ども
膝を抱えて、泣くんじゃないかと

そっと手を伸ばした
触れられる距離にいることに、こんなに安堵したことはない


キョリ (大佐とエド)
−−−−−
「煙草、止められたら返事をするわ」
あの人は微笑んで言った。
いい返事がもらえるかは俺次第なわけだが、地道に頑張っている。
一体いつになるやらわからないが。


百害あって一利……? (ハボックとホークアイ)
−−−−−
「そう、ニーナっていうんだね」
「うん! お兄ちゃんは?」
「僕? 僕はアルフォンス。アルフォンス・ハイデリヒ」
「アルフォンス?」
「うん」
「じゃあニーナのお兄ちゃんと同じ名前ね!」
「お兄ちゃんがいたの?」
「ううん。でもお兄ちゃんなの。よろいのアルお兄ちゃんとエドワードお兄ちゃん」
「……そう。いいお兄ちゃんだろうね」
「うん! 大好きなの!」


あなたにあいたい (ハイデリヒとニーナ)
−−−−−
※金麦のCM

「晩飯、何がいい」
ぶっきらぼうにエドワードが切り出した。
「君が作るなら」
「何でもいいはなしだからな」
先に言われたロイはぐっとつまる。
「……まあいいや」
野菜の入ったカゴを抱えてぼそりとエドワードは呟く。
ロイは微笑んで隣を歩く。


一杯どうですか (大佐とエド)
−−−−−
怖いんです あなたが
怖いんです あなたの声が
怖いんです あなたの温もりが
怖いんです あなたを――


切り捨ててしまうんじゃないかと (誰かと誰か)


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