と私。(2)


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SE:朝の環境音(鳥の囀る音等)



私(13/23)『……ん?(朝……?私……どうして……、)あ……』

SE:襖が開かれる


俺(11/24)『……いつまで寝ている。とっとと起きろ』

私(14/25)『……へ?あの……』

俺(12/26)『……ああ、忘れていた。ほら……』

SE:服を投げ入れる


私(15/27)『わっ!……これ、』
(服を受け止める)

俺(13/28)『寝間着のまま私の屋敷内をうろつかれては困る。…着たら…すぐに朝餉(あさげ)だ。食後、聞きたいこともあるしな』


SE:襖を閉める


私(16/29)『……聞きたい、こと…………』

SE:服を手に取る



私(17/30)『………着物?』



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SE:食事(箸を持ったり、茶碗を置いたり等)

俺(14/31)『背筋を真っ直ぐ伸ばせ、茶碗は持って食べろ、箸の持ち方はこうだ……全く……』


私(18/32)『…………む、(会って早々だけど……何だか……この人、……お母さんみたい………それも、)……昭和辺りの……』


俺(15/33)『ん?昭和……?何を当たり前に“今”の世の元号を………』

私(19/34)『ふえ?それって………』

俺(16/35)『食べ物を口に入れながら話すな。…話は食後、だ。』


私(20/36)『……はい。(……なんだか、この人、……本当にお母さん…いや、どちらかって言うと……お姑さんみたい……)はむ…【食べる】』



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SE:湯のみを置く

俺(17/37)『……で、話を聞こう。……まずは……、お前は何者だ?』

私(21/38)『……それを答える前に、ボクの質問に答えて下さい……。

此処は……何処ですか?
そして、あなたは…誰、ですか?』


俺(18/39)『……此処は、私の家だ。
そして、私はこの家の主だ。以上』

私(22/40)『……え、……あの……』

俺(19/41)『なんだ、不満か?突然、自宅に侵入された不審人物を捕縛せずに衣食を与え、こうして質問に懇切丁寧に答えてやっているというのに、全く……』

私(23/42)『…………す、すいません……。(これ、……私が悪いの?)』

俺(20/43)『では、私から質問だ。
お前は、何者だ?一体、どこから来た?何故に我が屋敷内に忍び込んだ?』

私(24/44)『……何者、と言われても…ボクは、ただの女子高生…学校行ってないけど…で、自宅のマンションに居たら突然母の形見のペンダントが光って……それで、』

俺(21/45)『待て待て待て、伺い知れぬことが数点あるな…。まず、お前は女学生なのか?……とても、工場で働いているような成りには見えないが……そして、“万しょん”とは如何なるものだ、“ぺんだんと”とやらも……異国の言葉か?』


私(25/46)『……へ?(……この人、何言って……さっきから妙に話が、噛み合わない……一体……)あ、』

SE:風がそよぐ

私N(26/47)カレンダー……、日付が………。


え、……………



私(27/48)『……昭和…………××年?……』
【××は、無音で】


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