寮のロビー

「(…みず。のど、かわいた)」
「坂田さん?」
「…あれ、ありしゃとくん。」
「(ね、寝ぼけてる、かわいい…)どうしたの?」
「のど、かわいて。みず、のみたくて。それで…。」
「迷子なんだね。」
「…そのもようです。」
「なら、僕についてきて。」
「うん。うっわっ…!」
「! っと…大丈夫?(う、わ、坂田さん超いい匂い。やわらかい、あったかい)」
「ご、ごめん。うとうとしてて。」
「うん、見ればわかるよ。ほら、僕の腰に手を回して。そうすれば少しは楽に歩けると思うから。」
「こし…ありさとくん、あしながいね。きょうがくのこしのいちのたかさ。」
「眠いのにそんな感想が出てくる坂田さんに僕は驚くけどね。ほら、手。」
「…こう?」
「…いや。(腰に手を回すってそうじゃないから!それじゃあほぼ抱きついてるから!いや僕自身はこれでいいんだけど!役得なんだけど!あーこのまま部屋まで持ち帰りたい閉じ込めたいなんとかしたいどうにかしたい)」
「ありさと、くん。」
「な、に?」
「おやすみ。」
「!(そのふにゃふにゃの微笑みやめて!かわいすぎるから!もう僕爆発するから!)」

あの後順平が通りかからなかったら、僕どうしてたんだろう。



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