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 6-1






学校をサボった。



高熱、なんて仮病を使うのは最初で最後かもしれない。



ゴミ箱に突っ込まれていた制服をクリーニングに出す時間が惜しかった訳でも、クラスメイトの嘲笑を浴びることにも、興味なんて無かった。







学校には行きたくない、かといって家にも帰りたくない







矛盾する気持ちを持て余した午後、ケータイを弄りながらフラフラと歩いていた。




パパたちにメールをした。帰ってこないことなんてわかってたけど。




昼間はお仕事。そうじゃなくても、パパたちには本当の家族がいる。




(わたしにもいるよ、大好きなお母さんが)




(愛してはくれないけど)




闇雲に歩いても行き着いた場所は家。




仕方ないよ、ここが帰る場所なんだから。




重い気持ちで玄関の扉を開けようとした瞬間、








「キャリー!」









彼の声を聞いた。



























今一番、会いたくない人



















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