多分何度だって恋をした
忘れたってあなたはいる
出逢えたら、それで充分
神様が計らうまでもなく
運命と呼ぶ傲慢を許して

白昼夢は夢か否か
散弾をきみの頭に撃ち込む算段
走馬灯とメリィゴーランドの相違
凍らせた眼球はもとに戻らない
少女よ革命よ、終わりゆく舞台よ

だからそれはつまりそういうこと
初心者にも分かるように易しく教えて
あなたなしでおねんねなんてできないわ
私このまま死ぬのかしら。埋もれて死ぬのかしら
ぜんぶしってるくせに、ずるいひと
残念だけれどあなたは上級者
みえないわたしをもてあました
質の悪い冗談はお止しになって
くるり、くるり、ふらり
私の首根っこを掴むのは紛れもなくあなた

風船を手放してしまったこと、誰にでもあるでしょう
羽根が重たくて飛べないの
先生の目が逸らされたある日
バッドエンドを信じられなくて
幻想と綺麗事の境界を知った
朽ちた心の臓を一体如何しましょう
進行する白骨化を自覚
偶像からの解放
張り上げた声は何を望む
飛躍、約1380メートル
敢えて選んだ宙でしょう
目から呑み込んだ涙は塩辛いだろうか
穏やかなふりをするあさましい幸せ

消えろと祈った私を愛してください
だってだって、あなたがいけない
子どものように繰り返す正論
雁字搦めの肺に溜めた憎しみ
生ぬるい視線がおぞましい
切り落としたあの娘の手首
あの人、わたしから盗らないで
しあわせそうだね
お馬鹿さんには噛み締めた唇も見えないのかしら
終いには恋すら薄汚れて

崩れ落ちた雨の色
鉛色の君が僕を見る
スロゥモーション・トラジェディ
君が傷付いた顔をしちゃいけないよ
すべてが色褪せたある夏の日
 
浅はかな純愛
ばかね、あの子はまだお姫様なの
薄汚れた朝など知らないまま
プラトニックと言えば聞こえはいいけど

ネメアの森に眠る
心臓α
王者の鼓動
青白い宝石を抱きかかえて
 77.5光年先の光

ああさよならの匂いがする
おかしいことすきでしょう
咽ぶ私を慰めて
夜がやってくるよ、紳士はもういないよ
今日の月は一段と重いので
愛だろうが恋だろうが異物は異物
数えてから千切る臆病者
随分と賢い両手ですね
木に生った星なら掴めたのに

やすらかにおやすみまたあした
赦しはまだいらない
こっそりとあなたの翅を伸ばすのです

ヴァセリンと嫉妬
シュガーポットの奥に化け物
空の水槽で鮫は泳げるか
無重力プールに献花
逆上せた春なんて大嫌いだ
隠し味にあなたを埋めて

やさしいね、って思わせてくれるだけでいいから
さようならは一人じゃ歩けない
苦手なものはフェルマータとあなた
見てごらん、星が眠っているよ

口移しの憂鬱に毒されたわたしは泣けばいいですか
私を叱らないあなたを5億年待っていたけれど
エナメルの爪が、ああ、おそろしいよ
淡いパープルの瞼にくちづけをしたので朝焼け

子どもみたいな嘘をつく私をみだらだと罵って
君がイブじゃなかったら愛してあげたんだけど
不埒な手はこんなにも美しかったのか
愛されてると思い込んでいるその愚かさがいとしい
水性ペンのラブレターとクロマトグラフィ



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