ベルベットで覆ってしまえばきっと見つからないから
深い香りに二人とも溶けてしまえと願ったのです
星たちはみんな首を吊っているのだと、教えてくれたのはあなたでした
諦めたような笑みだけが何故かきれいで、きれいで
ラベンダーを食んだ唇で貪る虚しさ
慈しみはシーツの上に転がるか
ただただ、穏やかな酸素を欲した
そんなだから心中の真似事を繰り返してしまうのだと
輝くなにかを捨てて幸福を得るのは可笑しなこと?
沈んだ本の淵を掴むのはもうやめた
いつだってそこにあるはずなのに
睫毛に重たい雫がぶら下がっているだけの話
理由は見つからないけど、ねえわかるでしょう
私の感覚を満たすのはあなただけでいい
太陽がいなくなったってまだ足りないから、その手で瞼を隠して欲しいの
ear様に提出しました
テーマ:夜
ファタ・モルガーナの悔恨