#ふぁぼしたフォロワーさんを自分の世界観で殺人鬼化する

25-pop,
25-joker


――2525年トウキョウ。

そこは深刻な“カワイイ化”に支配された世界。
人は言葉も性も生きる意味も忘れ、“カワイイ”に熱狂し、“カワイイ”を謳歌していた。
昼夜を問わず弾けるエレクトリックな音楽と、パステルカラーの摩天楼。頂上から撒き散らされる色とりどりの綿菓子とフィギュア、その中心で、甘い奇声を発しながら踊る人々。
増え続ける“カワイイ”民に、人間としての自覚を取り戻させるべく、政府はついに粛清の一歩を踏み出す。

方法は〈極度の危機感による、陶酔からの強制的な覚醒〉。
使うのは“カワイイ”民の中からコンピューターにより無差別に選ばれ、特殊な化学ウィルスを仕込まれた人間たち。
彼らは毎夕、摩天楼のスクランブルに『夕焼け小焼け』が流れるのを合図に、


殺人鬼と化して、人々に襲いかかる。


@shaoshaocean
@rgl_Mi
@yuzunazuna
@okeyome
@matchijumin
@uoxou_17
@kannawataame
@sub_monyu
@tonami1220
@miyatter_kikaku
@sasami_1225
@yoootantan
@haru20j
@sakuhina3
@__SAKASANA
@suilen02
@kotosein
@eden75F


(尚、この計画は人道的・道徳的に問題があり)
(国民の権利を守るという観念からも、表面化すると、国際議論の問題となりかねない)
(そのため、本計画が一定の水準に達した暁には)
(計画に選ばれた殺人鬼を、速やかに処理するものとする)

まことしやかに囁かれるそんな噂を聞いた君は、ビルの陰で息を潜め、両手を見下ろした。
そこにあるのは、紛れもない紅。
スクランブル交差点で『夕焼け小焼け』を耳にしたあと、自分が何をしていたのか、どうにも思い出すことができない。

そこに、一人、もう一人と、血に濡れた手のひらを宙に広げた殺人鬼たちが集まってきた。

戦うか、諦めるか。
抗うか、認めるか。
協力するか、裏切るか。

すべては、“カワイイ”から目覚めた君たちの自由だ。



Thanks
Illustration:サカセサナ


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