暇が続くと人間ろくな事を考えない。

それが普段は完全に猫を被って完璧なキャラ設定で男女問わず人気者、それに伴う妬みややっかみも長年鍛えた技術で華麗にスルー、それにより周囲の人間関係を良好にキープ、全く完全無欠の学生生活、を謳歌している私にも当て嵌まる。そう、良好にキープしすぎて平和が続いてつまらなくなったのだ。

平和なのはいいことだ、と普通の人には思えるかもしれないが、私には駄目だ。時々は何か手応えのある問題が持ち上がってくれないと本当に退屈で気が滅入ってしまう。

いや、本当はもっと重症か。平和な日常が続くと猫を被って周りと合わせているのが苦痛で堪らなくなる。こっちは必死で常時頭を巡らせて普通の人の基準というものを自分のなかに作って発言、行動しているのに、他の人は何の疑問も持たずに生活していると思うと薄ら寒くて堪らない。そしてそう思ってしまうと、とたんに周りの人の考えを読んで行動するのが面倒になって「もうどうでもいいかなー」なんて無気力になる。結果普段は完璧な振る舞いが適当になってミスが出始め問題が起こるという訳だ。

一度問題が起こればその処理に追われて忙しいのでくだらないことを考えずに済むしそれなりに楽しめるのだが。ただアイツに不様だとケラケラ笑われるのが腹立たしい。


時期が悪かった。季節は梅雨で雨が続いていた。雨の日は本当に鬱になる。それは私が猫だからだとか言った男は4股がバレそうだとか言ってそれは楽しそうに対処に追われていて(4股って馬鹿か)、それを見て余計に自分の周りがつまらなく思えたというのも理由のひとつか。


とにかく、そんなこんなの結果として、ふと自分に気を持っている教師をからかって遊んでみようかなーなんて考えを持つに至ってしまった訳である。


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