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目の前の男の子はどうみても10歳にも満たないような小さな子なのに、彼を助けた時、片腕で抱き寄せられるはずのその体が納まらなかったのは、私の身体もそれと同じか、もう少し小さくなっていたからだろう。女とはいえもう高校生にもなるのに、こんな幼い子と同じ高さの目線だなんて、普通に考えてありえないことだ。

それに、これが夢であると確信させた事実がもう一つある。それは今目の前にいるこの男の子で、この子は現実には存在しないはず、という事だ。





「はー、おまえのおかげでたすかった!ありがとな。」


笑顔でお礼を言う男の子に私も柔らかく微笑みを返せば、一瞬固まった後に楽しそうな笑顔を浮かべる。


「おれ、モンキー・D・ルフィってんだ!おまえのなまえおしえてくれよ!」

「私はナマエ、ミョウジ・ナマエだよ。」

「ナマエか!なあナマエ、おれと友だちになってくれないか?」


キラキラと期待の眼差しを向けられては断るなんてできないし、もとよりそんなつもりはない。


「もちろんだよ。仲良くしてね、ルフィ。」





こんないい夢みれたんなら、存分に楽しまないと損だよね。

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