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「そういえば名前姉どこまで一緒の道なんだ?俺はそろそろ学園に着くんだけど。」
「え、私ももうそろそろ着くと思うんだけど。」
「え?でもこの辺に学校なんて…」
俺が通っている忍術学園しかないはず………ってもしかして!!!
「名前姉!名前姉が入学する学校って、もしかして忍術学園じゃあ!?」
「ええ!?何で知ってるの??ってもしかして…」
「俺も、忍術学園の生徒なんだ…」
二人して渇いた笑いしかでてこない。そういえば、俺も名前姉にはどこの学校に通っているか言ってなかった。忍者(たまごだけど)がその存在ををおおっぴらにするわけにはいかないから。
「ははは…なんかあんなに真剣だったのが馬鹿みたいだ。」
「でもこれで寂しくないね。」
「あ、そういえば。」
これからは名前姉といつでも会えるんだ。前よりよっぽど一緒の時間が増えるだろう。嬉しさに頬を緩めれば、名前姉も同じようにはにかんでいた。
「じゃあ改めて、これからよろしくね。」
ミスターナイトの憂鬱
(あれ、藤内?)
(女子と手繋いでる)
(((えええええ!?)))