top > rkrn > 鬱

6


「そういえば名前姉どこまで一緒の道なんだ?俺はそろそろ学園に着くんだけど。」

「え、私ももうそろそろ着くと思うんだけど。」

「え?でもこの辺に学校なんて…」


俺が通っている忍術学園しかないはず………ってもしかして!!!


「名前姉!名前姉が入学する学校って、もしかして忍術学園じゃあ!?」

「ええ!?何で知ってるの??ってもしかして…」

「俺も、忍術学園の生徒なんだ…」


二人して渇いた笑いしかでてこない。そういえば、俺も名前姉にはどこの学校に通っているか言ってなかった。忍者(たまごだけど)がその存在ををおおっぴらにするわけにはいかないから。


「ははは…なんかあんなに真剣だったのが馬鹿みたいだ。」

「でもこれで寂しくないね。」

「あ、そういえば。」


これからは名前姉といつでも会えるんだ。前よりよっぽど一緒の時間が増えるだろう。嬉しさに頬を緩めれば、名前姉も同じようにはにかんでいた。


「じゃあ改めて、これからよろしくね。」



憂鬱


(あれ、藤内?)

(女子と手繋いでる)

(((えええええ!?)))

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