TOP > other > 或る少女のお伽話

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「あーあ。同じ人間なのに不公平だよねぇ。」


ファッション誌を捲りながら溜め息を吐いた少女の名は名字 名前。彼女が開いているページには所謂スーパーモデルと呼ばれる外国人の女性達が写っていた。


「この娘なんか私と同い年だよ?いくら日本人とはいえ、同じ人間で同じ年でこうも違うなんて…」


やっぱり神様は不公平だあぁ、と呟いて上体を机に倒した。


「別にモデル目指してるわけじゃないし、女だから身長はこのままでもいいとしても…どこぞのヒロインみたく綺麗だけど可愛くてスタイル良くて、肌ももっと白くてキレイで…あ、汗かいてもいい匂いがして、暴飲暴食しても何故かスタイル維持できててぇ〜それから……」


一度欲を吐き出すと取り合えずは全て挙げたくなり、名前の妄想は長々と連なっていった。


「…あーそれとこの服も欲しいな。あの下着も欲しかったし、可愛い水着も…あ、あの化粧品一度ライン使いしてみいんだよね〜。」


自分の理想像からいつの間にか欲しい物リストを挙げるようになっていた名前。思いつく限りの欲を一通り口にすれば虚しさだけが残る。


「う〜ん、暇つぶしに妄想し始めたらとまらなくなっちゃったけど…この手のネタは後が虚しいな、やっぱ。」


いつも通り夢小説のネタでも考えてた方がマシだったかな、と思い直し、現在自分が連載中の忍たまネタを考えることにした。

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