02-1


学校の帰りにたまたま見つけた公園の桜の木があまりにも綺麗に咲いていて

思わず携帯で写真を撮ってりおに送った。

今ごろ仕事中だろうし返事は期待しないでおこう、と思って携帯を制服のズボンにつっこむ。

とたん、携帯が震えだした。

まさかと思いながら慌てて取り出した携帯のサブディスプレイには手紙のマークとりおの名前があった。

帰ってこないだろうと思っていたから心臓がやけにバクバクしだした。

(落ち着け、俺…)


差出人:りお
題 名:お仕事終了なう!
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わー!綺麗だね!
私も見たいなあ…
どこの桜??
あ!
もし良かったら今
から花見しない?

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書かれていた内容に速まっていた鼓動が更に早くなった気がした。

(今から会える、のか)

学校で会うのはいつもの事だが、学校外では初めてだ。

(どうしよう、嬉しい、嬉しすぎる。)

顔に熱が上るのが分かってハァとため息をついてカチカチと携帯のボタンを鳴らして返信を打った。



(早く、会いたい)


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