01
入った店は雑貨屋だった。
クリスマスが近いからか
店内はクリスマス一色に染まっていて
アクセサリーが置いてある場所には
“人気モデル再入荷!クリスマスプレゼントにどうですか?”
と書かれた小さなポップが置かれていた。
それを横目に通りすぎて
店内をうろうろと歩き回れば
店内の角に置かれた小さなツリーを見つけた。
「なまえ、これ買って帰ろっか」
「いいの?」
「うん、俺も欲しいから」
買ってくるからちょっと待ってて、と
商品を片手にその場を離れてレジへと向かう。
その時に通ったアクセサリー売り場のアクセサリーが
店内の電気に反射してキラキラしていた。
林檎の毒に浮かされて(喜ぶ君の顔が見たくて、なんて)
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