00


情報屋、折原臨也は忙しい人だ。

彼は、いつだって仕事をしている。

お節介かもしれないけれど

休息をきちんと取っているのだろうか、と

心配になるほどに。

そんな忙しい人だから。

そう

忙しい人だからこそ

いくら一緒に暮らしていても

彼は、臨也さんは

私を少しも構ってくれない。

ずっとずっと仕事。

だから私は怪我をする。

それが唯一の彼が私に構ってくれる方法だから。


[ 1/45 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -