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昨日、連れ帰ってきた子猫は衰弱しきっていて
自分の力で食事をとることができなかった。
ペット自体飼ったことが無いから対応に困って
とりあえず新羅の家になまえと行ってみると
「僕、人間専門なんだけど」とかなんとか言うから
ネチネチと嫌みを言っていたら
横からなまえが「助けて、先生!」と珍しく声を張って
涙目ながらに新羅を見上げていた。
すると、ついさっきまで文句を言っていた新羅は
急に態度を変えて「なまえのお願いなら仕方ないね」と言いながら
なまえの腕から子猫を受け取り診察を始めた。
「ありがとう、先生」と安心した表情で言うなまえに免じて
子猫を受けとる際に
「僕とセルティの養子にならない?」と言っていたのは
聞き逃してあげよう。
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