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其処に直れ空け者
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そして今現在、互いにチンコを扱いているという何とも痛々しい絵面な訳なんだけど…慶次があんまりビクビク反応するもんだから手の動きがのろくて焦れったい。

こんなノーテクじゃ思春期で繊細な俺の息子は勃ちませんってえの。





『…下手くそ。何だかんだ言って男とヤった事ないんじゃねえの?』

「仕方ね、だろっ…‥野郎と交わろうな、て‥考えるもんか…!」

『おまっ、知識なしに人のケツ掘ろうとしてたのかよ…まぁいいや、今回は俺が挿れるし。』





慶次のペニーから手を離せば名残惜しそうに先端から涙を流すそれ。
フンッ、知ったことでない!俺はやることがあんの!

その間はあれですね、今回だけ特別に許してあげるから俺をオカズにシコシコしてなさい!
ちなみに、俺に汁かけたりしたら亀頭から松茸のように裂いてやるからな。








『ぐ…、っ』


大樹に胸をつけて身体を預け両手で下着を半端に下ろせば、ゆっくりアナルに指を突っ込んでみる。

こんな事やりたかないよ俺だって!男の子だもの、屈辱でしかないさこんな行為!
でもこうしなきゃ男相手に勃起してくんねんだもん致し方ないじゃない!



あの凶悪なペニーにほじくられる位なら、こんなん屁でもねえさ男泣きじゃド畜生めがァ!!





『ン、‥ゔぅ』

「名前…っ」

『ン、だよ…!見て、じゃ‥ねえっ』





ケツでしか勃たないとか勘違いすんなよ、違うんだからな!お前だから勃たないの、男だから勃たないの!!

お前が女の子だったら勃…‥いや、どうだろ。ごめん、それは断言できないわ。







俺が異物感に顔を歪めながらアナルに指を挿し進めていく様を、まじまじと凝視してくる慶次。

頻りに喉仏が上下するもんだから、お前生唾飲みすぎだろって。自分のここに挿れられんの期待してんのかなーもしかして!

そうだったら待たせちゃ悪いねっ、ひとつ頑張っちゃおうじゃないのっ!






『ハ…っあ゙、く』



片手でアナルを拡げて指をどんどん進めてくと、中指一本だけだけど根本までぴっちり納まった。

くにくに関節を曲げてみるけど一向に気持ち悪いだけで、でも慶次に突っ込みたいのも確かだし頑張っちゃってる俺。健気ナンバーワン……!







『ふ、あ゙…――ンうぅっ!』






見つけた!俺の指長くてよかった!

辿り着いた前立腺。だけど足がガクガクしてきて立ってらんないし、快楽が強すぎるから時折わざと手を休めてしまう。

小さなしこりを執拗に擦ってれば俺のちんこは難なく起き上がって、だらしなくカウパーを垂れ流し始める。





『ひ、あ゙ぁ…っ』

「なぁ名前…やべえよ。俺、」

『け、じ…っおれ、おれぇ…!』







なにこの感覚。





おれ男なのに、男なのに、

女の子にしか興味なんてないのに、

なのに、











『も…、挿れてくれ…!』





いつからこんな淫乱だよぉぉ!

嫌なのに、素直になんてなりたかないのに、ケツが疼いて耐えらんない。

快楽だけに頭が支配されて、自分を見失ってしまいそうだ。うっすらと恐怖すら湧いてくる。






アナルに挿れた指を引き抜き、両手でそこを拡げて慶次のものを待ちわびる俺。

それに応じるよう彼は俺の着物を捲し上げて、ぬるりと先走りで入り口を濡らしてから、一思いにいきり勃ったナニをぶち込んだ。






『あぐ、っ‥ゔう』

「動かすぜ…」

『や゙っ、早…あ、あ゙あぁ!!』




押し拡げられる痛みも吐き気も、それよりデカい感覚に麻痺してる。

その感覚に俺はもう支配されてて、もっともっとと腰振ってるのは認めざるを得ない。





だってこいつノーテクだから、凶悪なペニーのくせに俺の前立腺見事に外してきやがんだもの!

わざとか?!わざと焦らしてるつもりか!
いっとくけど女の子相手に焦らし過ぎたら、しつこいセックスうざい!って嫌われるんだかんなっ!

いや別にそんなこと言われてないよ…別に気にしてないしさ…フンだ。






「腰揺れてるぜ…快いのかい?」

『ンゔ、う‥‥も、っとぉ…!』







もっと下なんじゃノーテクがああぁあぁ!!



上ばっかり擦りやがって!俺がソコ気持ちくて喘いでっとでも思ってるんですか、前立腺覚えたつもりですかコラ。

俺の方が背小さいんだからケツ浮かせてんのが、どんだけしんどいか解ってんのか!調子のってピストン加速してんじゃねえぞ!






『あ゙っ、あぐ…っう、ぅ‥!』

「すげえよ名前…俺っ、イきそ…っ」

『ヒ、うあ゙っ‥けぇ、じ…っ』





こんなに豪快に抜き差しされれば喘ぎ声も跳ねるし、尻あげんのに精一杯で言葉もろくに喋れやしない。

あのさ、慶次くん。
言ってもいいかな!






オナニーのが気持ちいいわ!!!!






こいつ女相手にもこんな調子なんだろーな。陰で言われてっかも知んないぞ〜?


(^o^){前田さんとこの風来坊、セックスマジ独り善がりなんだけどぉ期待してたのに萎えぽよ〜


とかさ。そう正にいまの俺の気持ちなんだけどね。







「出す、ぞっ…!」

『へェ?!…っや、ちょ、待…!』




逃げる間もなく、慶次の精液がアナルにどくどく注がれていく。くっそ…また腹壊すだろーがァ!

ノーテクに加えて早漏か。三擦り半か…ッフ…(優越感)




あ、しかも俺イってないのにチンコ抜き始めた最悪じゃん有り得ねえ!

政宗さんと違ってちゃんと精液掻き出したら見直そうかなとも思ったが…風来坊は事もあろうにお召し物を整えてございます。

‥‥ね、もう怒っていいよね。











『お前まず、そこ正座しろ。』

「あ、気持ち良かったぜ。またしような!」

『うるっせえな、黙って座れってんだよノーテクがああぁあぁっ!!!!!』





身体をびくりと震わせると慌てて慶次は地面に正座した。でも意味がわかんないらしく伏し目がちに原因を探しているようだ。

判んないとか救えない。いや、救う気ない。






俺は慶次に向き直って冷ややかな目線を浴びせると、彼の眉が緩くハの字を描いた。

それ反則じゃないのちょっとカワイイ。
怒る気萎えてきた、ちくしょー…







『…お前、下手くそ。
お前だけ快くなって吐き出してハイ終わりってアホか、お互い気持ちよくなってこそのセックスだろーが。せっかく整ったツラしてんだからもっと愛のあるセックスを学べ。』

「すんませ…‥え?」

『んだよ。面と向かって下手くそって言われたことないのか?』

「いや、てっきり怒ってるもんだと…」





(#∩^ω^∩)ぉー






『鈍いんだよ!怒ってないように見えますかポニーテールボーイ!!最初から素直にお前がケツ掘らせれば良かっ…―――』



(『も‥、挿れてくれ…!』)






……誘ったのは俺か。

だってだってだって慶次がノーテクとか思わないじゃん手練れだと思うじゃん!

悪くないよ、俺は悪くないっ。






『…今度まつさんの飯、食わせろよ。』

「おっ、親に目通しか!なら俺もアンタの家に邪魔しなきゃなぁっ」

『いやいや、んなこと言ってないからね。認めてもらえる訳ないし、寧ろ俺が認めないから。』





親御さんかー…
そういや現世に帰る手掛かり探すの忘れてたな。悪魔クンが出てこない事にはどうも出来ねんだけど。

俺まだ若いんだし、お洒落したいし友達とクラブも行きたいし、何より携帯いじりたい!



城に戻ったら悪魔をどうにかして呼び出すとしよう。ずっとこの時代にいたらガチホモんなる…!






『おれ暇じゃねえから、またな。』

「あっ、待てよ!」




着物を整えれば、呼び止める慶次には応じずにその場から走り去る。

さっさと城に戻ろう。
そんでこの治まらないペニーを小十郎のお口で癒してもらいたい!




ここにいる間くらいはバイになろっかなー!

…あ、嘘ですあの気の迷いというかジョークですジョークです。


















「アイツ、森の出口わかんのか…?」




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